5月30日、漫画好きにとって衝撃的なニュースが飛び込んできた。小学館がヤング向けコミック誌「ヤングサンデー」の休刊を決めたというのだ。
何日か前から未確定情報としてウワサには聞いていたが、まさかこんな早く正式発表されるとは驚いた。最終発行は7月末発売号。20年余の歴史と20万部超の発行部数を誇る有力コミック雑誌が、これでひとまず読者の前から姿を消すことになる。
発行元の小学館によると今回の措置は廃刊ではなく、「コミック誌ラインナップの強化」「新コンセプトの雑誌創刊を予定」とのコメント。昨日の記事で書いた電撃大王リニューアルと合わせて考えると、コミック誌業界は今まさに変革の真っ最中なのかもしれない。
さて、出版社の意図はともあれ休刊といえば、どうしても気になるのは現在連載中の作品がどう扱われるかだろう。実写化もされた『Dr.コトー診療所』『クロサギ』をはじめ、著名人のアツい生き様を学べる『絶望に効くクスリ』、7年以上の連載を経て最終章に入った『暁のイージス』など、なにかとヤンサンにも注目作は多い。
おそらく新雑誌創刊となれば『コトー』『クロサギ』水準の人気作なら移籍は難しくない。創刊に手間取ったとしても、同じ小学館のコミック誌ならスピリッツを筆頭に相性の良い移籍候補はありそう。
ただ、移籍が容易なのは人気作であり、なおかつ人間ドラマが主体の作品にほぼ限られてくると思われる。なにせヤンサンは青年誌である以上、わりと性的・暴力的な描写の目立つ作品が多い。この制約の少なさが作品をより良いものにしやすいわけだが、同時に週刊少年サンデーなど少年誌系への移籍は絶望的といえる。
ウルトラジャンプやビジネスジャンプ、ヤングジャンプを抱える集英社なら暴力表現オッケーの雑誌が多いのだが、小学館はこのへんの雑誌ラインナップが意外に弱い。せいぜいサンデーGXがある程度だ(これも読者層がヤンサンとは違うため微妙なチョイス)。
ちなみに本日現在、発売中のヤングサンデー本誌や雑誌公式サイトに休刊の情報は掲載されていない。自分のお気に入り作品がある人は、これから関連ニュースをきっちり追跡しておいたほうが良いだろう。



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