漫画好きライター陣が執筆する日刊漫画(マンガ)ニュース&レビューブログ!
   
2008年6 月

室井大資の5コマ漫画『妖怪研究家ヨシムラ』が単行本化される!
角川書店の怪レーベルより8月18日、発売が決定!

『妖怪研究家ヨシムラ』カット

これは室井大資ファン、デイリー4コママニア、妖怪愛好家、あるいは妖怪にとって大変な朗報だ。

『妖怪研究家ヨシムラ』といえば、livedoor デイリー4コマと角川書店「怪」の双方で、現在連載中の作品。作者の室井大資は、デイリー4コマ先生ランキングで堂々の一位を取っている、人気の高いマンガ家である。

コミックスにはネット連載の作品だけではなく「怪」連載分も収録し、さらに書き下ろしもある。特設サイトが7月上旬にオープンするので、詳細はそこで確認しよう。サイン本プレゼントなども予定されていて、今から楽しみだ。

 

さて、デイリー4コマの連載が107回(2008.06.29現在)を数えるこのマンガだが、非常勤講師のヨシムラが妖怪大百科を作るため、河童を捕まえるところから第1回が始まる。この河童を、モノやお菓子(ハイチュウ、十中三百くらいの確率でイチゴ味)で釣りたおし、様々な妖怪を紹介してもらっては研究に励むのだ。

最新システムのあずきあらい、内弁慶なまくらがえし、食生活にも気を遣う現代女性あかなめ、アイデンティティの危機を迎えているとうふ小僧、そしてこゆび入道

人間くさく現代の文化に馴染んでいる妖怪たちは、一見既成のイメージから外れているようにみえる。だが、その生き方も生まれ方もどこか切なく、人に寄り添いつつも闇にしか棲まえない妖怪の本質を描いているといえよう。

 

毎回ちゃんとオチのある面白い作品を、長期に渡って生みだすことができる室井大資。(デイリー4コマは、可愛いけれどオチのあまいマンガがないとは言い切れないのだ。)並み大抵ではないその力量も、2000年にすでに講談社「モーニング」でデビューしているマンガ家だといえば、納得いただけるだろうか。

現在、彼のシリアスなマンガは、角川書店の季刊「コミック怪」にて読むことができる。
「イヌジニン—犬神人—」はハードなオカルトアクションで、こちらも室井ファンなら押さえておくべき傑作だ。

 

ともあれコミックスが発売されれば、ネットだけでなく『妖怪研究家ヨシムラ』のひょうひょうとしたマンガを、いつでもどこでも楽しむことができる。

お風呂で読むもよし(止めましょう)、トイレに連れ込むもよし(私はやりませんよ)、喫茶店でコーヒーを飲みつつヒゲのマスターの言い訳に耳を傾ける時、ふと手にしていてもよし(どんな状況下ですかい)。

妖怪好きは8月18日、お盆の終わりとともに押し寄せる妖怪たち(一部怪しい人間たち)を待とう!

 

『妖怪研究家ヨシムラ』をlivedoor デイリー4コマで読みたい場合はこちら

 
コメントを残す  |   ・ AKAE, ・ ライターおすすめ漫画, ・ 室井大資, ・ 漫画ニュース(記事)  

   次のサイトにブックマークする:           




東京・立川に暮らす「最聖」コンビにまた会える!
第1巻発売から幾星霜(半年だ)、あのブッダイエスセブンにいさんに帰ってくる…!!

立川の風呂無しアパートの一室をルームシェアして暮らす、ちょっとうさんくさい二人組。実は彼らは下界におりてきたイエス・キリストその人と、ブッダその人なのであった。

追い詰められると額の聖痕から出血し、石をパンに変えたりプールの水を割ったりと、心ならずも様々な奇跡を起こしてしまうイエス
怒ったり、徳の高い発言をすると発光して(後光が差して)しまうブッダ

世紀末のアレコレを無事乗り越えた神と仏が、バカンス(有給休暇扱い)にやってきた下界の日本で、ブログにはまったり、マンガを描いたり、地域のヤクザの皆様と親交を深めたりと、ゆる~~~い日常を楽しんでいる。

そんな脱力系コメディが『聖☆おにいさん』なのだ。

クリスマスかと思われていた第2巻発売だが、第1巻が好評だったためであろう、この夏7月23日(セブンにいさん)に発売が決定。
それを記念して、作者の中村光のサイン会が、ジュンク堂書店の大阪本店でおこなわれる。

8月9日とちょっと先の話ではあるが、8月9日(ハヤ・ク)きて欲しいものだ…って、え、すみません、ちょっと発光しないで!あ!ごめんなさいごめんなさい…っ!

 

■中村光サイン会概要■

【開催日時】2008年8月9日(土)14時~
【開催店舗】ジュンク堂書店 大阪本店
【住所】〒530-0003 大阪府大阪市北区堂島1-6-20堂島アテンザ内1F
【営業時間】10時~21時
【参加方法】『聖☆おにいさん』第2巻をジュンク堂書店 大阪本店にて購入の方、
先着100名に整理券を配布。
整理券の受付は7月23日(水)より開始。(定員に達し次第、締切)
なお、7月23日以前のジュンク堂書店 大阪本店への問い合わせは
遠慮してして欲しいとのこと。
また、当日は必ず整理券を持参して参加のこと。

第2巻発売・中村光サイン会の詳細はこちら

 

聖☆おにいさん(1) (モーニングKC)聖☆おにいさん(1)
聖☆おにいさん(1) (モーニングKC)

 
コメントを残す  |   ・ AKAE, ・ イベント情報, ・ ライターおすすめ漫画, ・ 中村光, ・ 講談社  

   次のサイトにブックマークする:           




つい2週間ほど前の記事で『金色のガッシュ!!』作者の雷句誠が小学館を提訴したニュースを取り上げたばかりだが、また新たに漫画家がらみの訴訟トラブルが起きた。

今度は『軍鶏』の漫画家・たなか亜希夫が、原作者である橋本以蔵の提訴に踏み切ったのだ。

ニュースソースはこちら(↓)
 人気漫画「軍鶏」謎の休載の舞台裏 著作権めぐり訴訟トラブル

産経新聞の記事によれば、原告のたなかが「軍鶏は自分が単独で創作した作品」と主張し
・『軍鶏』が自分の著作物であるとの確認
・著作権料およそ1億5000万円の支払い

という2つを原作者の橋本に求めたとのこと。

原告の主張によると橋本は『軍鶏』の連載スタートにあたり、ごく大雑把なあらすじしか提供していなかったそうだ。残る設定やストーリーはすべて作画担当のたなかが考えたようで、これが事実なら軍鶏ファンとしても「原作者は何やってんだ…」と言わざるを得ない。

今回の提訴に対して被告となる橋本側も法廷で争っていく構えを見せ、ますます事態は混迷の度合いを強めそうだ。

ちなみに上記ニュースソースにも少し書かれていたとおり、『軍鶏』はイブニング誌上で連載されていた作品。今年1月から休載になっているが、それまでは板垣恵介の『飢狼伝(原作/夢枕獏)』と並んで同誌を代表する本格派の格闘漫画であった。

本作は、おとなしい主人公(成嶋亮)が自宅で両親を刺殺して少年院に送られる、というショッキングな事件ではじまる。少年院で生命の危機にさらされた亮は、空手の師範から“生き残るための空手”を学び、すさまじい鍛錬の末に超実戦空手を会得する。

空手習得のくだりだけ見ると往年の名作ボクシング漫画『あしたのジョー』を連想させるが、出所後の展開はまったく別物。

皮肉なことに空手の体得が亮のなかに眠る“野獣”を覚醒させ、暴力組織とつながりを持ったり地下ファイトに挑んだり、ただ強い者を打ち倒す修羅となっていく波乱のストーリーが待っている。勝つために平気で反則技を使い、目的の相手を闘いの場へ引きずり出すには犯罪行為も辞さない……などというバーリトゥードな主人公は、数ある格闘漫画のなかでも彼くらいだろう。

そんなわけで格闘漫画といえば『空手小公子 小日向海流』しか知らないような人にはオススメしにくいが、『シグルイ』や漫画版『バトル・ロワイアル』が大丈夫だった人にはきっと刺激的な漫画となるに違いない。個性的なキャラクターとこだわり抜かれた殺陣シーンの完成度はきわめて高く、とりわけ空手家・菅原と激しい死闘を繰り広げる“リーサルファイト編”までは必読といえる。

いっときの混迷展開(中国拳法編)を抜けて、再びテンションの上がりかけた“グランドクロス編”途中で休載となったのはファンにとっても不幸なことだが、作者の公式ブログには連載再開をにおわせる発言も掲載されている。

訴訟の展開をハラハラ見守りつつ、既刊分の単行本を読んで一日も早い再スタートを待ちたいところだ。

 
コメントを残す  |   ・ roku, ・ たなか亜希夫, ・ 漫画ニュース(記事), ・ 講談社, ・ 雑記 / コラム  

   次のサイトにブックマークする:           




よしながふみ『西洋骨董洋菓子店 ~アンティーク~』がTVアニメ化され、フジテレビ系列の深夜アニメ放送枠(通称:ノイタミナ枠)にて放映が開始される。

『西洋骨董洋菓子店』は、新書館発行のマンガ雑誌「Wings」にて、1999年から2002年にかけて連載された少女漫画である。
コミックスは全4巻で、累計発行部数は140万部を突破。2002年度第26回講談社漫画賞・少女部門を受賞している。

繊細な心理描写と人を引きこむストーリー展開で人気の高いよしながふみの代表作ともいえるこの作品。真夜中過ぎまで開いている怪しげな洋菓子店「アンティーク」に集う、ワケありの男性4人が織りなすドラマが、コメディをまじえながら巧みに描かれているのだ。
同じショットのコマを何度も重ねて作られる微妙な心の動き、そして同じセリフを何度も重ねて作られる微妙な間合いのギャグ…(外国人なのはともかく、あの赤いバラ…!)

2001年にはフジテレビ系で月9ドラマ化され、キャスティングは原作のイメージそのまま、ストーリーはかけ離れたオリジナル展開というギャップが、原作ファンの間で賛否両論を巻き起こした。
今回のTVアニメは原作に忠実に制作されているとのことで、ファンの期待も大きい。

声のキャストもさることながら、よしながマンガの密かな愉しみといえば、美味しそうな料理の数々。ことにケーキをメインにすえたストーリーとあって、大人の色気ただようケーキが、これでもかと画面に飛びかうこと間違いなしだ。
このおケーキさまさまをプロデュースするのが、日本人初の3つ星パティシエにして「Toshi Yoroizuka」のオーナーシェフ・鎧塚俊彦氏。氏の起用はよしながふみの希望だったとかで、コラボ企画がありはしないかと今から心待ちにしている甘党も多いだろう。

また『西洋骨董洋菓子店』は、韓国で実写映画化も決定している。
監督は「少女たちの遺言」のミン・ギュドン。出演は、ジニョク(橘圭一郎)役に「宮」「魔王」のチュ・ジフン。ソヌ(小野裕介)役にキム・ジェウク、キボム(神田エイジ)役にユ・アイン、スヨン(小早川千影)役にチェ・ジホ。
天才パティシエの設定は原作に忠実とのこと。

日本公開は未定だが、韓流『西洋骨董洋菓子店』も注目どころではないだろうか。

■TVアニメ概要■

【放送局】フジテレビ、関西テレビ、東海テレビ他
【放送開始予定日】2008年7月3日より、毎週木曜日24:45~
         (※初回の7月3日は25:00~放映)

【スタッフ】
原作:よしながふみ「西洋骨董洋菓子店」(新書館刊)
監督:奥村よしあき
脚本:高橋ナツコ
キャラクターデザイン:内野明雄
美術監督:島村達雄(白組)
音響監督:早瀬博雪
アニメーション制作:日本アニメーション+白組
制作協力:シナジーSP
スイーツプロデュース:鎧塚俊彦(「Toshi Yoroizuka」オーナーシェフ)
OP&EDテーマ:CHEMISTRY「Life goes on」(デフスターレコーズ)

【キャスト】
「橘圭一郎」役:藤原啓治
「小野裕介」役:三木眞一郎
「神田エイジ」役:宮野真守
「小早川千影」役:花輪英司

 
コメントを残す  |   ・ AKAE, ・ よしながふみ, ・ メディアミックス漫画, ・ 新書館, ・ 漫画ニュース(記事)  

   次のサイトにブックマークする:           




北島マヤ姫川亜弓、生まれも育ちも、持って生まれた資質もまるで正反対の二人の少女。
この二人が、伝説の舞台「紅天女」の主役の座を巡って火花を散らす…。

1976年に『花とゆめ』誌(白泉社)にて連載を開始して以来、30余年の時を経てなおファンをひきつける名作『ガラスの仮面』
この作品がこの夏舞台化されることになりました。

過去にTVアニメ化、ドラマ化され、一度は舞台化されたこともあるこの作品、今回演出を手がけるのは「世界のニナガワ」こと蜷川幸雄。

前回の舞台では

北島マヤ…大竹しのぶ
姫川亜弓…藤真利子

という配役でしたが、今回のヒロイン二人はオーディションで選出されました。

北島マヤを演じるのは 大和田美帆(おおわだ みほ)。
2003年のデビュー以来、舞台やCMを中心に活躍中です。

一方、姫川亜弓を演じるのは今回が初舞台となる奥村佳恵(おくむら かえ)。瑞々しい演技が期待されます。(って亜弓さんが初々しいってちょっと違うか…?)

そしてもう一つ嬉しいニュースがあります。
7月26日発売の『別冊花とゆめ』9月号に『ガラスの仮面』が掲載されるのです!
内容は最新42巻の続きからとのこと。待ち続けた甲斐がありました!

舞台は彩の国芸術劇場にて8月8日(金)~24日(日)の全22公演です。

チケットは現在発売中で、下記アドレスにて申し込みできます。気になる方はお早めに!
http://eplus.jp/sys/web/theatrix/special/garasu.html

 
コメントを残す  |   ・ yura, ・ イベント情報, ・ メディアミックス漫画, ・ ライターおすすめ漫画, ・ 旧作復活 / リメイク情報, ・ 漫画ニュース(記事), ・ 白泉社, ・ 美内すずえ  

   次のサイトにブックマークする:           




「体は子供 頭脳は大人」といっても『名探偵コ○ン』のことではありません。
その名は柴田竹虎、略して『シバトラ』。

『週刊少年マガジン』連載中のこの作品がTVドラマになりました!

『シバトラ』は『サイコメトラーEIJI』、そのスピンオフ作品である『クニミツの政(まつり)』などを手がけた安童夕馬(原作)、朝基まさし(作画)の最新作です。

主人公・柴田竹虎は高円寺署生活安全課少年係の刑事。
名前はイカツイのに童顔で、見た目はまるで中学生、夜の街を歩けばおまわりさんに補導され、不良少女からは「豆柴クン」とあだ名される心優しき熱血漢。
そんな彼が、覚せい剤・イジメ・校内暴力などなど、少年たちをとりまく犯罪を仲間達と一緒に解決してゆく…というお話。

なんといっても武道の達人なのに元イジメられっ子、ベビーフェイスで熱血漢という、ギャップだらけの竹虎のキャラクターがこの作品の最大の魅力。
ドラマで竹虎を演じるのは小池徹平くん。1986年生まれの22歳で、制服を着ると「ボク、七五三?」と思わず尋ねたくなるかわいさ。(もちろんコーディネートがうまいんだろうケド)雰囲気出てます。期待できそうです。

その他の配役は、

大後寿々花
塚地武雅(ドランクドラゴン)
真矢みき
宮川大輔
南 明奈
藤木直人

といった面々。

原作は現在単行本が6巻まで発売中。最新7巻は7月17日発売予定です。
この機会にドラマと見比べてみてはいかがでしょう。

スタッフブログなども読めるフジテレビの公式ページはこちら

 
コメントを残す  |   ・ yura, ・ メディアミックス漫画, ・ ライターおすすめ漫画, ・ 朝基まさし, ・ 漫画ニュース(記事), ・ 講談社  

   次のサイトにブックマークする:           




現代の妖怪絵師・水木しげるが描く「妖怪道五十三次」展が、今年の春、ワシントンDC・ニューヨークと引き続いて開催された。アメリカで絶賛されたこの展覧会の帰国展が、今、東京青山で開かれている!

「妖怪道五十三次」帰国展

 

水木しげる「妖怪道五十三次」
ワシントンDC・ニューヨーク帰国展
~妖怪道と水木ロードで綴るGeGeGeの原風景~

■開催概要■
【会期】2008年6月21日(土)~7月13日(日)
【営業時間】11:00~18:00(会期中無休)
【会場】GoFa(幻想画廊:Gallery of Fantastic art)
【住所】東京都渋谷区神宮前5-52-2
    青山オーバルビル2F左ウイング
【入場料】500円(コーヒーチケット付き)
     小学生以下無料

 

■妖怪道五十三次とは

言わずと知れた歌川広重(通称:安藤広重)の名作「東海道五十三次」。
(年代が上の人達には、永谷園のカードで有名か?)

この道中を、妖怪達が旅したらどんなに楽しいだろう…そんな発想のもとに描かれたのが水木版の「妖怪道五十三次」だ。
鬼太郎や目玉親父、ねずみ男といったお馴染みのキャラクターはもちろん、民話伝承にちなんだ日本各地の妖怪達が、東海道の宿場各所に我が物顔で現れる。
平塚には”がしゃどくろ”、府中には”大かむろ”、草津の”朧車”に”倉ぼっこ”…そして終点京都は鬼太郎キャラのオンパレードに、”かまいたち”や”カラカサ”、果ては水木御大(?)までも!

美しい色合いで緻密に描かれたユーモラスな一大妖怪絵巻は、齢八十歳にして制作を開始し、約2年の歳月をかけて完成させた、水木しげるの集大成なのだ。

「妖怪道五十三次」京都

■妖怪道五十三次展覧会とは

1994年に東京・江戸東京たてもの園で開催された「水木しげるの妖怪道五十三次 妖怪と遊ぼう」展を皮切りに、日本各地を巡回しているのが、妖怪道五十三次展覧会だ。

展覧会には、出発地の江戸と到着地の京都を入れた55枚のシリーズ作品とともに、本格的な浮世絵の木版画が展示されている。水木氏の連作を元に、アダチ版画研究所が美しい木版を彫り上げ、職人の手摺による8点の浮世絵(日本橋・戸塚・平塚・小田原・鞠子・御油・庄野・京都)が完成したのだ。

絵が見比べられるよう、「東海道五十三次」の絵と「妖怪道五十三次」の絵は、宿場ごとに並べて展示してあり、1枚1枚にコメントがつけられている。じっと見ていると、東海道に重なって妖怪たちがざわめく妖怪道が、どんどん現実味を帯びてくるようだ。

たんころりんに柿の実をぶつけられたのは、はて、目川の里の茶屋だったかぃ…?

多くの大人たちが懐かしく見つめ、子供たちは大喜びあるいは大泣きしていた妖怪たちが、いよいよ今年、日本を飛び出してアメリカに上陸した。

 

■ワシントンDC展

妖怪や浮世絵などの日本文化を、ぜひアメリカ人に知ってもらいたいと、ワシントンの桜祭りに合わせて開催。3月5日~5月5日まで、日本大使館のJapan Information and Culture Center(JICC)に「妖怪道五十三次」が展示された。

浮世絵の版木を置き、多色刷りの方法など、日本の高い木版画技術を解説。またインタビュー録画などによる水木しげるの紹介もあった。もっと大きな場所で開催されても…という意見もあり、妖怪を通して日本の民俗・文化を伝えた素晴らしい企画との声が高かった。

 

■ニューヨーク展

ワシントンDCでの成功を受けて、紀伊國屋書店ニューヨーク店にて開催。期間は5月10日~6月10日。会期中は「妖怪デー(YOKAI Day)」と題して、作品の理解を助けるためのフォーラムも開かれた。講師はアニメ・インサイダー誌の記者で、美術教師でもあるダーン・モストウ女史で、子ども向け・大人向けと2度に渡って講議がおこなわれ、ニューヨークに日本の妖怪を知らしめた。

 

■そして帰国展

昨年(2007年)、水木しげるの自伝漫画『のんのんばあとオレ』(1991年、NHKで実写ドラマ化)が、アングレーム国際漫画祭で、日本人初の最優秀コミック賞を受賞している。点描の多い緻密な絵は国際的な評価も高まっており、さらにワシントンDCやニューヨークでの成功を得て、凱旋といっていい今回の帰国展となった。

5度もTVアニメ化され、幅広い世代に妖怪を伝え続けてきた「ゲゲゲの鬼太郎」の妖怪仲間たちが、東海道の宿場をねり歩くさまは、むしろ愛らしくさえ感じられる。新たに作られた55点のアートグラフや木版画、版木、パネルなどとともに、一度は行っておきたい境港の水木ロードの映像や写真をコラボレーション。古き日本、新しき日本の通りを行きかう妖怪の風景を堪能することができる。

「妖怪道五十三次」目玉親父ぜんざい

会場1Fにあるカフェには、期間限定で「目玉親父ぜんざい」や「妖怪カプチーノ」などのメニューが登場!入場券の半券でコーヒーや紅茶(ホットorアイス)が飲めるので、ぜひ立ち寄って欲しい。特に「目玉親父ぜんざい」のキモ可愛さは逸品なのだ。

 

夏を前に妖怪に浸る。

親子で行くのも、かなりおススメの展示会である。

 

 
コメント (2)  |   ・ AKAE, ・ イベント情報, ・ 水木しげる, ・ 漫画ニュース(記事)  

   次のサイトにブックマークする:           




驚きのあまり、リアルでコーヒー噴きそうになりました…。

“不朽の名作”ד人気漫画家”今度は『ジョジョ』作者が『伊豆の踊子』の表紙を描き下ろし

詳細はこちらを参照ください

昨年、太宰治『人間失格』に『DEATH NOTE』で有名な小畑健氏の表紙をつけて販売したところ記録的に売り上げが伸びたということで、今年も同じ戦略でいこうというところでしょうか。
表紙絵を見て文庫を買う「ジャケ買い」購買層狙いはもはやラノベの世界に留まらないんですね。

出版不況&活字離れが叫ばれて久しい今、本を買って読む人が増えるのは素直に喜んでいいことじゃないかと私は思っています。もしかすると購買層=本をジャケ買いするラノベの購買層で、裾野は広がっていないのかもしれませんが…。

「漫画絵の表紙ばっかりで飽きた」
「ブックカバーをかけないと電車の中で読めない」
と敬遠する声も聞こえてきそうですが、こうした漫画&アニメ風絵柄の表紙に抵抗を覚えない人たちが歳をとって社会の主流になっていけばそれが「あたりまえ」の風景になるのかもしれません。

いっそ夏の恒例にしちゃって「文豪×人気漫画家のコラボ! 今年はこれだ!」とサプライズを提供してほしいところですよ集英社さん!

さて、集英社が文豪×人気漫画家のコラボでくるなら講談社も負けていません。
現役人気作家×漫画家のコラボだ! とばかり「講談社MOOK ペーパーバックスK」というレーベルを刊行中。

ラインナップは

大沢在昌著・北条司画『女王陛下のアルバイト探偵(アイ)』
宮部みゆき著・荒川弘画『ステップファザー・ステップ』
京極夏彦著・小畑健画『薔薇十字探偵 1』

となっています。

田中芳樹『銀河英雄伝説』(徳間書店)の外伝が出たとき、表紙を道原かつみさんが描いてたのに対して『SFマガジン』の書評で「この手のアニメ風の表紙はもう食傷気味」って書かれていたのも今は昔…って年寄りの述懐みたいだな。

 
コメント (1)  |   ・ yura, ・ スクウェア・エニックス, ・ 漫画ニュース(記事), ・ 荒木飛呂彦, ・ 講談社, ・ 集英社, ・ 雑記 / コラム  

   次のサイトにブックマークする:           




☆今回は作品のネタバレ(該当部分は文字色を反転しています)を含みます。未読の読者の興味をそぐような表現は極力控えますがご注意ください☆

CLAMP『ツバサ RESERVoir CHRoNiCLE』週刊少年マガジン連載中)がクライマックスに向けて盛り上がっています。

現在マガジン26号からほぼ一ヶ月の休載中なので、未読&忘れてしまった読者のためにここまでのおさらいをば。

小狼と玖楼国の姫・さくらは幼なじみ。

飛王の陰謀によって姫の記憶は羽となり異次元に飛び散ってしまった。
それを回収するために旅をしてきた小狼と仲間たち。

ところが、小狼は実は飛王によって造られた存在であることが判明。幽閉されていたオリジナルの『小狼』の登場と入れ替わりに姿を消してしまう。
彼を追うさくらたちだったが、彼女も実は飛王によって作られた写し身。
本物の『小狼』を守るために自ら写し身小狼の刃に身を晒し、その魂は消滅してしまう。
さくらの魂と身体は今や飛王の手の中に。

『小狼』一行は彼女を取り戻すため、全ての始まりである玖楼国の遺跡に向かう。
そこで子供の頃から最近まで幽閉されていたはずの『小狼』は「さくらの七歳の誕生日の七日前から今の年齢の姿になるまでずっと一緒にいた」と謎の言葉を口にするのだった…。

というわけで、

5月7日発売のマガジン23号に掲載のChapitre189「受け継がれし覚悟 」からは『小狼』の回想編。
何も知らない天真爛漫なちびさくらが癒しを与えてくれますが、そんなほのぼのムードの中でも

・主人公の小狼の両親の名前が判明
・小狼とさくらの名前は本名ではない?
・あの遺跡でこれから何かが起こりそう…!?

などなど、謎は深まる一方です。

何よりもここ最大の驚きは、小狼の両親のこと。あそこに「アレ」があったということは、小狼はあの二人の子供!? (※1)。
だとしたら『HOLiC』の世界はあの作品と地続きということに…。 

永井豪『デビルマン』と『バイオレンスジャック』、松本零士の作品群など、世界観を共有する作品は過去にもありましたが、この『ツバサ』は『週刊ヤングマガジン』連載中の『×××HOLiC』と同時進行でリンクするという前代未聞の試みに挑戦している意欲作。まだまだあっと驚く仕掛けが用意されているはずです。

単行本は『ツバサ』が23巻、『×××HOLiC』は13巻まで発売中。

期待しましょう。

(※1 以下↓ネタバレのため、気になる人のみ反転してください)5月7日発売のマガジン23号に掲載のChapitre189「受け継がれし覚悟 」参照。
次元の魔女・侑子のセリフにより、小狼の両親の名前は「小狼」と「さくら」だということが判明。本作の主人公は真名を隠すため父の名を名乗っている(=偽名?)。彼の母親が払った対価は『カードキャプターさくら』に登場した『星の杖』に見える。
(以上ネタバレ終わり)

 
コメントを残す  |   ・ CLAMP, ・ yura, ・ ライターおすすめ漫画, ・ 新刊漫画レビュー, ・ 漫画雑誌  

   次のサイトにブックマークする:           




昭和30年代を舞台に、鬼神のごとき天才ギャンブラー(麻雀打ち)・赤木しげるの闘いを描いた福本伸行の人気作『アカギ ~闇に降り立った天才~』。連載15年を超えてロングランとなっている本作だが、ついに今月から系列誌にてスピンオフ作品『ワシズ -閻魔の闘牌-』が連載開始された。

作画は劇画調のタッチが特徴の原恵一郎が担当、福本伸行は原作でも監修でもなく“協力”というクレジットで参加している模様。現在発売中の近代麻雀オリジナル7月号に第1話が掲載されている。そもそも『アカギ』自体が『天 天和通りの快男児』からのスピンオフなので、この『ワシズ』はスピンオフのさらにスピンオフ作品という面白い存在である。

さて『ワシズ』の主人公は、そのタイトルから分かるように『アカギ』本編で主人公の最強ライバルとして立ちはだかる日本経済のフィクサー・鷲巣巌。彼が赤木と死闘を演じる20年ほど前、敗戦直後の日本がスピンオフ作の舞台となっている。

戦時中に日本の軍部で上層にまで上り詰めたが、いち早く敗戦を予見して軍部を去り、終戦後の日本を支配するために暗躍するワシズ。その先駆けとして進駐軍(GHQ)や数々のアウトローたちと超高レートの賭け麻雀を行なっていた。戦勝国のアメリカ人になんの遠慮もなく無敗を誇るワシズの前に、復讐を誓うギャンブラー(GHQ側の代打ち)が現れて……というあたりまでが第1話のストーリー。

まあどんな漫画でも第1話から出てきた強敵は基本的にかませ犬なので、今月号の展開は言わずもがな。ワシズさんの圧倒的な強さが際だってます。金の力と剛運だけしか武器がない20年後の鷲巣じいさんと同一人物とは思えないが、そこをツッコんでは野暮というもの。赤木しげるに決して劣らない、全盛期のワシズが見られるのは福本ファンとして素直に嬉しいことだ。

ここで気になるのが今後の展開。たとえ作画担当者が違うとはいっても、このままワシズが勢いと才覚にまかせて勝ち進むだけでは差別化が難しく、「結局アカギと主人公を替えただけじゃない?」と言われる可能性もあるだろう。

なので、こちらで勝手にストーリーを予想してみる。ヒントは終戦直後という時代設定。そして20年後のワシズ(鷲巣巌)に引導を渡すであろうアカギ(赤木しげる)は、『アカギ』本編中で20歳前後の青年として描かれている。

つまり展開としては

・『ワシズ』作中でワシズが、アカギの血縁者(母親など)を助ける。
・そのおかげでアカギが誕生。天才ギャンブラーとして成長していく。
・およそ20年後、奇しくも両者が命がけギャンブルの場で対峙。

――という流れならどうだろう。結果的に若き日のワシズは“自分を倒す者(アカギ)”を生み出すという皮肉な展開となり、ストーリー的にもしっくり来る。

余談はさておき、ひさびさにギャンブル系の注目漫画であることは間違いない。まだ『アカギ』を読んでいない人は単行本をがっつり読み返し、勢いでスピンオフ元の『天』まで突き進むのが吉だ。

 
コメントを残す  |   ・ roku, ・ 原恵一郎, ・ 漫画ニュース(記事), ・ 漫画雑誌, ・ 竹書房  

   次のサイトにブックマークする: