マンガ好きライター陣が執筆する日刊マンガ(漫画)ニュース&レビューブログ!
   

じじじ事件ッス。大ニュースですよ兄貴っ!(←誰だよ)
……いや、取り乱してすいません。
知る人ぞ知る伝説の漫画『打撃天使ルリ』が実写化されるとの話を聞いて、いつもよりテンション85%増しでお送りします。

まず原作についてフォローしておくと、作者は『鉄人ガンマ』で講談社漫画賞を獲得した経歴もある実力派・山本康人。この『打撃天使ルリ』は平成10年から2年間、まだ講談社で執筆の多かった山本がヤングジャンプ(集英社)にて連載していた作品である。

物語の舞台は現代日本。平凡な女子学生(※実写版ではOLの設定になる模様)だったルリは、突然不思議なパワーを手にいれ“打撃人類”として覚醒する。そして社会のあちこちに蔓延する、法では裁けぬ絶対悪を「だしゃあ!」の気合いもろとも見開き2ページにわたって顔面殴打。

――おもな作品の骨子はこんな感じ、非常にシンプル。小賢しい心理戦や法廷ドラマは存在しない。怒りに満ちた拳が唸りをあげ、悪者は例外なく地に墜ちる。それが作品のすべてを貫く黄金パターン。水戸黄門の印籠シーンであり、さらにいえば痛快時代劇『必殺仕事人』のラスト10分間に似たカタルシスがそこにはある。

とはいえ山本作品すべての特徴だが、この『ルリ』も単なる勧善懲悪“だけ”に終わってはいない。ヒロインのルリは、なぜ自分が打撃人類になったのか、打撃人類とはヒトの進化形なのか、善とは、悪とは一体なんなのか、さまざまな疑問と葛藤に苦しみながら怒りの拳を振るう。

個人的に、山本漫画の魅力は完全無欠のヒーローというより“哲学する主人公”にあると思う。かつて『鉄人ガンマ』の単行本カバーコメントに、山本は自らを「日本で一番、自分を変えたいと思っている漫画家」と評したことがある。本作のヒロインであるルリも、きっとそんな彼のメンタリティが生み出したキャラクターのひとりなのだろう。

どちらかといえばマイナー漫画に分類されるかもしれないが、この『ルリ』は作品全体にわたってアクション、ドラマ、人の絆と誇り、すべてが高いレベルに揃った良作だといえる。

ちなみに実写版で主演をつとめるのは、なんと菊川怜公式サイトによればテレビ朝日系列、7月スタートの金曜ナイトドラマ枠になる模様。いやー、これは楽しみ。

ひとまずドラマスタートまで待ちきれない人は、いまから原作漫画を読んでおくのがオススメ。
だしゃあ!

投稿者:roku
 

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