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アンテナの鋭い漫画ファンの皆さんはご存じかもしれないが、週刊少年サンデーで『金色のガッシュ!!』を連載していた漫画家・雷句誠が小学館を相手に330万円の損害賠償を求め訴訟を起こした。

そもそもの発端は、預かっていた雷句の原稿5枚を小学館側が紛失してしまった出来事であった。これに対して小学館は総額25万円ほどの賠償額を提示したようだが、雷句は“原画には美術品的な価値がある”として10倍以上の金額を希望。さらに自身のブログで小学館の体制についてまで批判を載せたため、話は雪だるま式にこじれ始めている。

5月下旬に小学館との決別を宣言、今月6日に雷句が小学館を提訴、13日には小学館が法廷で争う姿勢を発表(公式サイトにて告知)……という流れになる。

少年サンデーは折しも来年が創刊50周年のメモリアルイヤー。さらに看板作家・あだち充の単行本発行数が2億冊を突破したり、高橋留美子の人気作『犬夜叉』が来週号に大団円を迎えるなど、なにかと記念すべきイベントが多かった。そこへ今回の提訴ときて、思わぬところから横ヤリが入った形だ。

ついでに言えば、小学館が提示した賠償額というのは『原稿料×3倍×ページ数』というのが計算式。今回のドタバタで、はからずもサンデーが雷句に支払っていた原稿料額が17000円/枚だったと世間に知れ渡ってしまったようである。

さて、こうなると次に気になるのは雷句の移籍先。少年漫画の王道を征った『ガッシュ』の作風から考えれば、残る三大少年漫画誌のジャンプかマガジンが妥当な線。

ところがジャンプの集英社といえば元は小学館から独立した経緯がある“一ツ橋グループ”の中核出版社。人材の交流が小学館とあったり、編集体制に共通項が多かったりすれば雷句が敬遠する可能性も高い。

ならばマガジンの講談社、あるいはチャンピオンを抱える秋田書店などが移籍先候補になるだろうか。まあマガジンも最近は他社との協調をすすめ、『金田一少年』&『名探偵コナン』のコラボレーション雑誌が話題になったばかりだが……。

なんにせよ、漫画ファンとしては今回の騒動が一日でも早く収まることを祈るばかり。今後の展開に注目していきたいと思う。

投稿者:roku
 

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