現代の妖怪絵師・水木しげるが描く「妖怪道五十三次」展が、今年の春、ワシントンDC・ニューヨークと引き続いて開催された。アメリカで絶賛されたこの展覧会の帰国展が、今、東京青山で開かれている!

水木しげる「妖怪道五十三次」
ワシントンDC・ニューヨーク帰国展
~妖怪道と水木ロードで綴るGeGeGeの原風景~
■開催概要■
【会期】2008年6月21日(土)~7月13日(日)
【営業時間】11:00~18:00(会期中無休)
【会場】GoFa(幻想画廊:Gallery of Fantastic art)
【住所】東京都渋谷区神宮前5-52-2
青山オーバルビル2F左ウイング
【入場料】500円(コーヒーチケット付き)
小学生以下無料
■妖怪道五十三次とは
言わずと知れた歌川広重(通称:安藤広重)の名作「東海道五十三次」。
(年代が上の人達には、永谷園のカードで有名か?)
この道中を、妖怪達が旅したらどんなに楽しいだろう…そんな発想のもとに描かれたのが水木版の「妖怪道五十三次」だ。
鬼太郎や目玉親父、ねずみ男といったお馴染みのキャラクターはもちろん、民話伝承にちなんだ日本各地の妖怪達が、東海道の宿場各所に我が物顔で現れる。
平塚には”がしゃどくろ”、府中には”大かむろ”、草津の”朧車”に”倉ぼっこ”…そして終点京都は鬼太郎キャラのオンパレードに、”かまいたち”や”カラカサ”、果ては水木御大(?)までも!
美しい色合いで緻密に描かれたユーモラスな一大妖怪絵巻は、齢八十歳にして制作を開始し、約2年の歳月をかけて完成させた、水木しげるの集大成なのだ。

■妖怪道五十三次展覧会とは
1994年に東京・江戸東京たてもの園で開催された「水木しげるの妖怪道五十三次 妖怪と遊ぼう」展を皮切りに、日本各地を巡回しているのが、妖怪道五十三次展覧会だ。
展覧会には、出発地の江戸と到着地の京都を入れた55枚のシリーズ作品とともに、本格的な浮世絵の木版画が展示されている。水木氏の連作を元に、アダチ版画研究所が美しい木版を彫り上げ、職人の手摺による8点の浮世絵(日本橋・戸塚・平塚・小田原・鞠子・御油・庄野・京都)が完成したのだ。
絵が見比べられるよう、「東海道五十三次」の絵と「妖怪道五十三次」の絵は、宿場ごとに並べて展示してあり、1枚1枚にコメントがつけられている。じっと見ていると、東海道に重なって妖怪たちがざわめく妖怪道が、どんどん現実味を帯びてくるようだ。
たんころりんに柿の実をぶつけられたのは、はて、目川の里の茶屋だったかぃ…?
多くの大人たちが懐かしく見つめ、子供たちは大喜びあるいは大泣きしていた妖怪たちが、いよいよ今年、日本を飛び出してアメリカに上陸した。
■ワシントンDC展
妖怪や浮世絵などの日本文化を、ぜひアメリカ人に知ってもらいたいと、ワシントンの桜祭りに合わせて開催。3月5日~5月5日まで、日本大使館のJapan Information and Culture Center(JICC)に「妖怪道五十三次」が展示された。
浮世絵の版木を置き、多色刷りの方法など、日本の高い木版画技術を解説。またインタビュー録画などによる水木しげるの紹介もあった。もっと大きな場所で開催されても…という意見もあり、妖怪を通して日本の民俗・文化を伝えた素晴らしい企画との声が高かった。
■ニューヨーク展
ワシントンDCでの成功を受けて、紀伊國屋書店ニューヨーク店にて開催。期間は5月10日~6月10日。会期中は「妖怪デー(YOKAI Day)」と題して、作品の理解を助けるためのフォーラムも開かれた。講師はアニメ・インサイダー誌の記者で、美術教師でもあるダーン・モストウ女史で、子ども向け・大人向けと2度に渡って講議がおこなわれ、ニューヨークに日本の妖怪を知らしめた。
■そして帰国展
昨年(2007年)、水木しげるの自伝漫画『のんのんばあとオレ』(1991年、NHKで実写ドラマ化)が、アングレーム国際漫画祭で、日本人初の最優秀コミック賞を受賞している。点描の多い緻密な絵は国際的な評価も高まっており、さらにワシントンDCやニューヨークでの成功を得て、凱旋といっていい今回の帰国展となった。
5度もTVアニメ化され、幅広い世代に妖怪を伝え続けてきた「ゲゲゲの鬼太郎」の妖怪仲間たちが、東海道の宿場をねり歩くさまは、むしろ愛らしくさえ感じられる。新たに作られた55点のアートグラフや木版画、版木、パネルなどとともに、一度は行っておきたい境港の水木ロードの映像や写真をコラボレーション。古き日本、新しき日本の通りを行きかう妖怪の風景を堪能することができる。

会場1Fにあるカフェには、期間限定で「目玉親父ぜんざい」や「妖怪カプチーノ」などのメニューが登場!入場券の半券でコーヒーや紅茶(ホットorアイス)が飲めるので、ぜひ立ち寄って欲しい。特に「目玉親父ぜんざい」のキモ可愛さは逸品なのだ。
夏を前に妖怪に浸る。
親子で行くのも、かなりおススメの展示会である。



目玉親父ぜんざい、食べたい!!
GoFa様のご好意で、画像を掲載させていただきました。
もちろん、目玉親父ぜんざいの写真もあります。
いかがですか?食べるのが惜しいくらいの秀逸さではないでしょうか?
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