友情パワー、火事場のクソ力、正義超人、「へのつっぱりはいらんですよ」etc…――さまざまな熱血要素を盛り込んでジャンプ黄金期の礎を築いた傑作『キン肉マン』が蘇った。もちろんプレイボーイ誌上で連載中の『II世』ではない、初代のほうだ。現在発売中の週刊少年ジャンプ29号にセンターカラーで読切り掲載されている。おそらく連載29(ニク)周年 → 29号に掲載というシャレなのだろう。
読切りの時間軸は、ちょうど前作と「II世」との間をつなぐ時期。王位争奪戦を制したキン肉マンとビビンバの結婚式当日が舞台になる。
式の開催直前になって姿を消したスグル(キン肉マン)。あわてる周囲を尻目に彼が向かったのは、取り壊し予定とウワサされる“キン肉ハウス”であった。そこにはテリーマンやロビンマスクをはじめ、何かに導かれるように集まったかつての仲間たち。
彼らに対してスグルは「結婚祝いにプレゼントをもらいたい」と図々しく要求。オレたち正義超人にプレゼントなんて気の利いた物が贈れるか、と一笑に付した仲間たちへ、スグルが求めたものとは……?
これ以上はネタバレ防止のために控えておくが、ぜひとも本誌をチェックしてほしい。どうにも感動の震えが止まらない最高の“プレゼント”が待っている。
一人の漫画ファンとしては過去の名作、いわば「昭和の遺産」を利用して売上げを伸ばそうとする商業主義は普段から嫌悪している。だが今回のアニバーサリー企画のように、純粋なファンサービスとしての復活は大いにアリだと思った。原作はもちろんアニメ版、キンケシ(キン肉マンの消しゴム)などに心惹かれた世代の人なら読んでおいて損はない。
そういえばキンケシといえば、また別のネタが。
すでに熱烈なキン肉マニアならご存じかもしれないが、アニメ版『キン肉マン』のコンプリートDVD-BOXが今年12月に発売される。ここに収録されるのはテレビ放映の全184話に加え、劇場版7本、ボーナスディスクをあわせた合計35枚という圧巻のボリューム。おまけに連載当時、少年たちを熱狂させたキンケシが全418体も付いてくるのだ。
このセットは定価で10万円オーバーとかなりの金額だが、まさにキン肉ワールドの集大成としては申し分ない出来映えと期待できるだろう。
さて、余談ついでにもう一つ、今週の読切り編で気づいたことだが。
キン肉マンのリアルタイム世代として、頭のなかにあるのは「キン肉マン=牛丼=吉野家」という黄金方程式。これは間違いないだろう。
しかし読切り編をじっくり眺めてみよう。仲間たちへの差し入れとしてスグルが持ってきたテイクアウト牛丼の袋には「な」「か」の文字が……。
まさかっ……!
ざわ……ざわ……
吉野家じゃなくて、な○卯なのかっ……!
そんな細かいネタを提供してくれるゆでたまご先生が、僕たちは大好きです。
(↑ 強引にまとめてみた)



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