マンガ好きライター陣が執筆する日刊マンガ(漫画)ニュース&レビューブログ!
   

来年には創刊50周年&今年も下半期に突入というダブルの節目を迎え、このところ企画もりだくさんの週刊少年サンデー。今週発売の第31号では新連載ラッシュ(3連続)のトリを飾る『アーティスト アクロ』がスタートした。作者は第48回新人コミック大賞出身の新鋭・桜井亜都。初回からカラー含む54ページの大増ボリュームで登場だ。

なにげに現代劇の増えてきたサンデー連載陣で、この『アクロ』はひさびさに正統派の異世界ファンタジー作品。とはいえ“剣と魔法”の世界観かといえばちょっと違う。この作中では芸術(アート)が重要なキーワードとなっている。

こことは違う世界。人の心をゆり動かす特殊な能力は「アート」と総称され、その使い手は「アーティスト」と呼ばれていた。ある日、芸術の都を訪れた陽気な少年・アクロも“手で触れた物をなんでも柔らかくする”というアートの能力者。彼が偶然、アーティスト志望の少年・デコと出会ったところから物語は始まる。

第1話では、いきなりアクロ君の能力「粘土細工師(クレイ・ワーカー)」を使ったバトルが炸裂。かませ犬オーラ全開で登場した悪の下っ端を豪快に吹っ飛ばし、都を裏で牛耳るアーティスト・ナジーにケンカを売りに行くところまでで来週号へ続く。

……人の心を動かすどころか、能力発動で物理的に人を動かしてます(笑)

さて、読んでみた感想だが、新人作家ながら今後も期待できそう。作者の絵柄は線がハッキリしており、大胆かつシンプルな構図などサンデー連載陣との親和性は高い。まだまだ連載が続けば画力は伸びていくと見た。

今のところキャラ造形や話の持っていき方は少々ベタなところも見られるが、惜しげもなく見開きページを使って“芸術の都”の華やいだ様子を表現するなど、のびのびとした描写が好感触だ。ベテラン作家ならまだしも、初連載作の第1話でこれができるところはすばらしい。

ファンタジー世界なのに主人公は剣を持たず、“アート”で困難を乗り越える異色作。来週からも要チェックや!

投稿者:roku
 

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