★ この記事には週刊少年サンデー(2008年 第39号)の連載漫画に関するネタバレ情報が含まれています。まだ今週号を読んでいない人、単行本派の人は、あらかじめご注意ください。
■ KING GOLF (作:佐々木健 技術指導/監修:谷将貴)
なんと新連載3話にして、二度目の巻頭カラーを飾るという快挙。すばらしく強烈プッシュされておりますな。さて本編はといえば、前号で「正しいゴルフスイングを習得する」ためになぜか新聞紙を持たされた蒼甫。丸めた新聞紙をクラブに見立て、谷川コーチから“丸めた新聞紙をつぶさないよう振れるようになれ”と言われる。すぐに音をあげてサボるだろうという谷川コーチの予想に反し、気合い十分の蒼甫は夜が更けるまで新聞紙スイングの練習に明け暮れる。……いやー、理論&努力の少年誌的展開がグッドです。
■ トラウマイスタ (作:中山敦支)
ゲルニカ vs ライムライトのスタンドアートマン戦が開始。愛くるしい外見の新敵・ライムライトは、寒いダジャレと共に凍結攻撃を繰り出す「サブリザード」が決め技らしい。寒いギャグで相手を凍らせる技といえば『キン肉マンII世』を思い出すのは自分だけだろうか。ともかく炎を吐いて解凍できる口まで凍らされ、なにげにピンチとなったゲルニカ&ピカソ。ほどよいスジャータさんの緩さを交えつつ次号へ。
■ MAJOR (作:満田拓也)
吾郎のチームに加わった問題児マードック。さっそく前号ではチームメイトの吾郎ときわどい交錯をする危険プレーでハラハラさせてくれた。今回は敵チームからマードックがデッドボールを受け、その場では乱闘を起こさなかったが、スリーアウトのチェンジ後に吾郎へ向けた一言が強烈。「お返しにボールをぶつけてやれ」的なリベンジ要求だ。えー、幼年編から読んでる人には分かってると思いますが、デッドボールは吾郎にとってトラウマであり逆鱗です。次号、いよいよ波乱の予感。
■ お坊サンバ!! (作:飯島浩介)
世間は夏休みシーズンも終わりというのに、作中では唐突な七夕ネタ。いきなりチワ丸たちの前に織姫が登場し、なぜか拉致された彦星を助けるため宇宙戦争に突入する。敵のホワ○トベース級な戦艦に対し、チワ丸一行はショボい宇宙船。そしてラストはF91な流れ(ただし男女が逆)に落ち着く。わずか10ページそこそこの誌面で強引にギャグを展開させていく腕力はスバラシイ。
■ ハヤテのごとく! (作:畑健二郎)
先週までのアテネ行きな流れはどこへやら。今週はハヤテにヤンデレっ子から恋文が届き、マリアさんと疑似デートするハメになる話。この漫画がいちおうラブコメだったということを久しぶりに思い出させてくれた(実質ヒロイン不在のまま)。なお、キャラ外見の幼児化は今週も進行中。デフォルメされたコマでは、いずれに真紅様くらいの頭身になりそうだ。
■ 金剛番長 (作:鈴木央)
待望の新展開がスタートし、金剛番長の兄&父が久々に登場。兄は国会議事堂へ向かうタクシー内に身体が収まらず、仕方なく屋根を突き破ったまま到着する。なんて豪快な……。だが作者は「この先にもっと凄いアレがあるだろう」という読者の予想を決して裏切らない。日本政治のフィクサーとして君臨するパパ上様は、立ち上がっただけで国会議事堂の屋根を突き破ってしまった。もはや人類というよりモビ○スーツ級のサイズ。さあ全読者よ、一丸となってツッコめ! 「アンタどうやって国会議事堂の中へ入ったんだよ!?」と。
■ 最上の命医 (作:橋口たかし 取材/原作:入江謙三)
入院することになった西條の代打として、副医院長の推薦でやってきたのは腕利き外科医・棗。桐生危の妹であった。医者の使命より「ヒトを切ること」に執着する棗の、ちょっぴりデンジャーな本性が語られる。さらに兄の腕を「大したことない」と蔑み、いやなムードが漂いかける。そこへ西條が意外な提案をする……という話。それにしても橋口先生、ここまでは無理もなく堅実なストーリーが続いております。某・焼きたてなパン職人漫画のように、リアクションで人命とか世界が救えたりはしておりません。願わくば、この調子をキープされたし。
■ 月光条例 (作:藤田和日郎)
人間界で月光が暴走シンデレラとバトルしている最中、エンゲキブはシンデレラ姫の代役として物語世界へ。「シンデレラに顔が似てない」と心配するエンゲキブに、魔女が差し出したアイテムは“ガラスのお面”! エンゲキブは「ガラスの… ああ、血が騒ぐ! 演劇人ならその名前… 絶対に無視できない」とうち震え、すすんで代役となる決意を固めることになった。『うしおととら』から20年近く藤田漫画を追いかけてきたが、他の漫画を直接パロディ化したのは今回が初めてじゃないかと思う(記憶する限り)。今日は読者的にメモリアルデーだ。
■ 野村AD野球 (作:坂本大)
元・高校球児のルーキーが繰り出す野球ギャグ読切り。かつて一世を風靡した野村ID(Import Data)野球に対し、本作ではそのまんまテレビのAD(アシスタントディレクター)ネタを使っている。主人公バッテリーのピッチャーはストライクゾーン9分割できそうな精密コントロールを誇るが、記憶力が皆無のためサインをおぼえられない。ならば……ということでキャッチャーの野村君がADよろしく「初球 内角のストライクゾーンギリギリにストレート」とかカンニングペーパーを出す。もちろん試合中にキャッチャーミットを構えながらだ。ほとんど話の根幹は出オチに近いが、絶妙の構成力で最後までうまく引っ張っていった。常に読者の予想より斜め上をいくストーリー運びに、今後が期待できそうな作家である。
■ アグリのマジカル日記 (作:萬屋不死身之介)
ギャグ読切りの二発目。こっちはオムニバス形式の短編ギャグ。絵柄も『野村AD野球』と対照的に、かなりユルめだ。内容は、主人公の少年が帰宅したら、玄関ドアに魔女っ子見習いが突き刺さっていた……という禁書目録なオープニングから始まる。魔女のアグリちゃんが全ボケ、主人公は総ツッコミというわかりやすい構図のため安心して読んでいける。画力とかコマ割にまだ向上の余地はありそうなものの、そのまま本作で連載スタートしても良さげな好印象だった。
■ 神のみぞ知るセカイ (作:若木民喜)
武士っ娘攻略エピソードの第2回。ターゲットとなる楠木さんの部活へ強引に入部した桂馬は、雑用をこなしたり怒られたりしながら、少しずつ攻略の糸口を掴んでいく。今回は数ページだけ4コマ形式のコマ割も採用。読者を飽きさせず、いい仕事してます若木先生。ちなみにエルシィちゃん、今週ほとんどセリフ無し。
というわけで、ルーキーが大活躍した今週のサンデー情報でした。来週号は『ハヤテのごとく!』が巻頭カラー。そしてアニメ第2期制作を記念してスペシャルポストカードが付録する。見逃すな!
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