末弥純 原画展『the Works』8月16日から開催!(1)
末弥純 原画展『the Works』8月16日から開催!(3)
ということで、これだけ紹介したなら、行かざるをえないでしょう!
というか行きたい。行かせてください。むしろ紹介前から心は原画展なわけで、初日の16日に突撃しましたともさ、『the Works』!

■末弥純 原画展レポート・展示観賞編
初めて訪れたGoFaは、青山オーバルビルの2Fにある。正面玄関から入ると左に見えるエレベーターの、さらに左手にある非常階段(扉が閉まっている)を使わねばならない。初心者にはちょっと取っつきにくいかもしれないが、エレベーターが止まらないのはセキュリティを考えてとのこと。
登りきってGoFaの看板の横を抜けると、原画展『the Works』情報(1)の最初に載せた絵と同じ、メタリックな天使のポスターがお出迎えをしてくれる。きれいな(AKAEの時はねv)お姉さんの受付を済ませると、いよいよ原画展だ。

中は思ったよりこじんまりとしているが、その壁面に末弥純の原画がところ狭しと並べられていた。…といっても、おのおのの絵が相殺しあうことなく、末弥ワールドを充分堪能できる配置。
さまざまな絵に混じって、『ウィザードリィ』のイメージイラストや、せつらやメフィストの原画、また『外伝10 幽霊島の戦士』の表紙のグインなどを観賞することができる。願わくば、すべての原画の横に詳細を記したプレートがあれば、もっと記憶をたぐり寄せることができて楽しかったかも。しかしそれは贅沢というものだろう。
今回の目玉は、ポスターにもなったメタル天使の油彩画と、描き下ろしのモノクロ+金彩の美少女イラストの原画だ。少女イラストは、末弥氏による一発描きである。飾られていたのは複製だが、原画を購入することもできる。
1~4までの原画展は、挿絵やゲーム用に描かれた絵を紹介してきたが、第5回となる本展『the Works』のテーマは「氏の本質に迫る」。今まで末弥純がほとんどやってこなかった、「自分の描きたい絵を描く」という構想だ。これをライフワークの始まりと捉えて、氏にまだまだ眠る可能性を具現化してもらおうということらしい。
これは、前回の記事で提示した疑問
「氏はこの先いったいどんな絵を
描こうとしているのだろうか…?」
への答えになりはしないだろうか。
ちなみにそれを伝えられた末弥氏は、かえって何を描いていいかと物凄く悩んでいたそうだが…(笑)。
第5回を象徴するメタル天使の絵も、「自分の描きたい絵」を描いたらこうなったと考えると、いっそう趣きが深い。「メタル+神話+美少女」の絵だというのが、末弥純を語っているような、いないような、やっぱりいるような……(どっちだ!)。

■末弥純 原画展レポート・原画観賞編
さて、ファンとして愉しみたいという気持ちがあった欲深いAKAEは、とりあえず取材はおいといて、展示してある原画をじっくり見たり、机の上に置いてあるファイルをながめたりしていた。
そう、原画展スペースの真ん中には机があり、謎のファイルと白手袋が置いてあるのだ。ファイルに入っているのは主にモノクロのコピー。壁面に展示してある作品ではないが、これらには値段がつけられている。
そこへ係の人がやってきて、カタログファイルに載っている作品は原画を見ることができるという。カタログを指してこの絵が見たいといえば、すぐに持って来てくれるそうだ。せっかくなので、メフィスト医師を見せてもらうことにする。
かたわらにある白手袋をつけて待っていると、透明な袋で保護された末弥氏の、死ぬほど美しい(このあたり私情が入りまくってますが、何分にもご容赦ください)油彩画がやってきた。この状態で手に取って見られるだけでも天に召されるような幸福(このあたりにも私情が…)なのに、袋から出してくれるという。

すみません、心で悲鳴をあげていました。
5分も手にしていられませんでした。
絵を見ながら「素敵ですね」と会話するのも、なにか飛んだりしないかとドキドキでした。
小心者のAKAEはすぐに絵をお返ししたわけだが、他にも見たかったらどうぞと言って、係の人は原画を戻すために立ち去った。うーむ、モノクロの挿絵イラストも見せてもらえばよかった。
■閑話休題
ここで声を大にして言いたいのは、ひとことも「一枚いかがですか?」などと言われなかった、ということだ。
実は昨今、マンガ家やイラストレータ−などの原画や版画を展示しては、それを法外な価格で売りつける絵画商法(エウリアン)が流行っている。
「絵は生活を豊かにしてくれる」「必ず値が上がる」「分割払いなら一日当たりわずかな負担で買える」だのと言葉巧みに誘い、長時間拘束して、買わないとなると「あなたのせいで貴重な時間を無駄にした」などと脅迫までおこなう。そして原画ならまだしも、いったい何部刷ったのかわからない版画や、版画と見せかけたオフセット印刷のポスターを、信じられないくらいの高額で売りつけてくる商法があるのだ。
そして(当たり前のことではあるのだが & AKAEの見た限りだが)、末弥純原画展ではそんな事態はありえないように思える。
係員は、閲覧中の原画についてどんなに親しげに語ってくれても、絵の購入を勧めるようなことは口にしない。おかげで購入について悩もうが、原画を目の当たりにして桃源郷に遊ぼうが、好きにできるわけだ。
これは、末弥純の原画にたずさわるスタッフたちに、強烈な自信があるからこそだと思う。
絵を欲しいひとは、自ら必ず申し出てくる。末弥の絵には、それだけ人を魅了するちからがある。だからスタッフがやるべきことは、末弥純の原画と触れる機会を、すこしでも多くファンに提供すること…。
そんな原画展スタッフの自負が、この環境をつくりだしているのではないだろうか。
末弥純の絵をこころおきなく愛でることができる、素晴らしい空間なのだ。
※絵画の悪徳販売について詳しく知りたい方は、以下のサイトへどうぞ
→絵画商法(Wikipedia)
→偽版画WORLD
→絵画商法エウリアン(絵画商法ボイコット運動wiki)


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