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YOUNGKING OURS (ヤングキングアワーズ) 2008年 11月号 [雑誌]

圧倒的な描写力と名ゼリフの数々で人気を博してきた吸血鬼バトル漫画『ヘルシング』が、昨日発売のヤングキングアワーズにて最終話を迎えた。1997年の連載スタートから10年以上。終盤になるほど休載や減ページが増えて読者を(別の意味でも)ハラハラさせたものだが、終わってみれば大団円。古くからのファンにとっては感無量である。

というわけで、本日は発売中のアワーズ11月号から『ヘルシング』完結回のダイジェストおよび関連ネタをご紹介。ラスト部分のネタバレは選択反転としているが、それ以外にも全編が壮絶なネタバレなので注意されたい。

 小便はすませたか?
 神様にお祈りは?
 部屋のスミでガタガタふるえて命ごいをする心の準備はOK?

……では、『HELLSING』最終話ネタバレの開始です。

 

■ ラスト手前までの主要キャラ 生死状況おさらい
【生存】
・ヘルシング機関 … インテグラ、セラス
・イスカリオテ … ハインケル
・最後の大隊 … 生存者なし

【死亡】
・ヘルシング機関 … ウォルター、ワイルドギース隊、アーカード(消滅?)ほか
・イスカリオテ … アンデルセン、マクスウェル、由美江ほか
・最後の大隊 … 少佐、ドク、ヴェアヴォルフほか

――このように、あれほど多かった個性的なキャラたちは大半が死亡。テレビ版ゼータガンダムを思い起こさせるような“皆殺し”ぶりである。とはいえ一部を除いて犬死は皆無に等しく、みな必死に戦い抜いての最期であった。なお、アーカードを事実上倒した(封じた)殊勲者・シュレディンガー准尉だけは未だ生死が分からない。単に見落としただけかもしれないが。

■ 最終話ダイジェスト
最終話は「最後の大隊(ミレニアム)」によるロンドン崩壊から一気に30年後の未来、2030年のロンドンが舞台。老いたインテグラがペンウッド卿の孫に剣の稽古をつけ、傍らでは若い姿のまま変わらないセラスが控えている。どうやらロンドンは以前の姿に戻ったらしく、ヘルシング機関の建物も修復されている様子だ。ペンウッド卿はインテグラから新装備の予算をたかられ、孫の代になっても力関係が変わっていないことが伺える。セラスはといえば姿こそ昔のままだが、当主であるインテグラをジョークでおちょくるなど、30年の時を経てふてぶてしくなっている。アーカードの不遜さ、ウォルターの忠誠という両方をうまく受け継いでいるのだろう。

そこにヴァチカンから来た13課、イスカリオテの面々が登場する。現在のトップは死亡したマクスウェルに代わり、間久部(まくべ)という男。本編のどのあたりに出てきていたか記憶にないのだが、同作者による『進め!聖学電脳研究部』には同姓のキャラがいた。そっちからの出張であろうか。30年前の前線メンバーで数少ない生き残り・ハインケルはあいかわらず健在。かつてヴェアヴォルフの大尉に撃ち抜かれた傷はそのまま、顔に布のようなモノを巻いて禍々しさが135%アップしている。人間のくせにまったく年をとっていないような外見が不気味だ。立ち去り際にはハインケルとセラスが、不敵な笑みを交わすシーンもある。互いに組織を守護する“力”としてライバル意識が芽生えているのか。

ひとしきりドタバタが終わった後に、セラスはアーカードの帰還をほのめかすようなセリフを吐く。だが30年間ずっと同じことを言われ続けてきたインテグラはさほど気にも留めず、ベッドに入って就寝した――。

(↓ 以下、ラスト8ページの反転ネタバレ)
・アーカード、深夜に地下(?)の棺桶から復活。
・血を吸うためにインテグラのベッドに近づく。
・気配に気づいたインテグラは威嚇なしの全力射撃。
・銃声を聞き飛び込んできたセラス。もちろん重火器で完全武装。
・連載11年にして、ついにセラスのパ○チラ解禁(つーかパ○モロ)。
・アーカードは不在だった30年間、ずっと“自分の中で自分の命を殺し続けてきた”と語る。
・主と従僕が30年ぶりに再会の挨拶をかわす。
・インテグラが自分の血をアーカードへ与える場面でエンディング。

(↑ 反転ネタバレ ここまで)

■ 最終回を読み終えてみて
いやー、まじめな戦闘は実質先月号で終了しており、今号は丸ごとエピローグ編だった印象。いきなり「2030年」とか書かれてビックリした。まあ30年経ってもキャラの根本は変わっていないようで。老いてますます美しくなったインテグラには、いっそう惚れ直した。「私が死んだらヘルシング機関も終わる」との発言から、ずっと独身だったことが伺える。エピローグ中では過去に死んだ人物の話がほとんど出ておらず、先々代のペンウッド卿がジョークの種に使われたり、インテグラがウォルターを思い出して落ち込んだ程度。30年という歳月が死者の思い出を過去に追いやり、それぞれ今を生きている様子が伝わってくる。

少佐をはじめラスボス格の敵たちがアッサリ死に過ぎた点は微妙だったが、作品全体として見たら大した問題じゃない。あれほどスケールが大きい世界観と凄絶バトルシーンを、ここまで全霊で描ききった平野耕太先生に敬意を表したい。

さてアワーズ巻末の作者コメント欄、さすがに最終回くらいはマジメにあいさつしてるだろう――と思いきや「ペイリン副大統領候補で勃ちました」。あんたって人はァー!(CV: 鈴村健一)

■ 平野耕太の新作およびOVA『ヘルシング(HELLSING)』情報
アワーズ11月号の告知によると、平野耕太の新作は早くも年明けからスタート予定とのこと。今月掲載の最終話が収録された単行本10巻も年内には登場するそうだ。ラスト付近で連載ペースが遅かったのは、どうも単行本作業とか新作のプロット作りなどを前倒しでやっていたからじゃないか……と思えてくる。

なお、同じく11月号ではOVA版『ヘルシング』もカラーページで告知されていた。待望の第5巻は10月24日発売→11月発売に延期された模様。いよいよ最後の大隊によるロンドン急襲が開始され、これ以後ラストまで続く惨劇が幕を開けることになる注目の回だ。ハインケルと由美江の初セリフも聞けるらしい。前巻に引き続き少佐の演説(その2)も収録されているなど見どころたっぷり。

原作漫画やテレビ版を知るファンからも“尋常じゃないハイクオリティ”と評されるOVAは、これからますます注目である。

■ おまけ漫画も載ってたよママン
今月号のアワーズは、これだけじゃない。なんと「作者は秘密どう見ても六道神士だろ」としながら『HELLSING完結記念スペシャル寄稿まんが』が十数ページにわたって掲載されているのだ! 平野耕太(ここでは♀)と編集者の微笑ましいやりとりにカモフラージュされ、これでもかと言わんばかりにヤバいネタの応酬となっている。間違いなく単行本には収録されないはずなので、手元に残しておきたい人はアワーズを購入しておこう。ええ、もちろん私は買いましたともさ。

 

投稿者:roku
 

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