★ この記事には週刊少年サンデー(2008年 第47号)の掲載漫画に関するネタバレ情報が含まれています。まだ今週号を読んでいない人、単行本派の人は、あらかじめご注意ください。
■ 神のみぞ知るセカイ (作:若木民喜)
単行本2巻の発売&爆発的売れ行きを記念して巻頭カラー。さらに今週号は歴代ヒロインの美麗な折りたたみピンナップ付きという豪華仕様だっ! 本編はハクア編のクライマックス。優等生と言われながら実戦で結果が出せない――そんなハクアの人知れぬ“心の闇”をエルシィが解き放ち、見事に難敵を撃破する。桂馬君も地味ではあるが、イイ仕事してます。いや~、連載当初は「ギャルゲー理論で現実の女の子を攻略」というインパクトばかり騒がれていたけど、最近はキャラが増えてストーリーにも円熟味が増してきたような印象。コミックス最新巻はアキバでもさっそく完売したらしく、まだまだ調子を上げていきそうな注目作だ。さて、こうなると問題は作者の作業量。週刊連載と並行して単行本作業、おまけに今号では表紙・ピンナップ・扉ページ(すべてカラー掲載)という詰め込みっぷりである。どうかお体に気をつけて次週からの新展開も読者を楽しませて欲しい。
■ ハヤテのごとく! (作:畑健二郎)
今回の登場人物はハヤテ・ナギ・マリアさんの3人だけ。舞台も屋敷内から動かない。珍しく早起きしたナギが、屋敷を徘徊して見事な駄目人間さ加減(ニート的な意味で)を披露する。ただそれだけの話であった。おそらく新章スタートに向けた中休み的な回だったのだろう。なにげない日常シーンの描写が上手く、連載最初期メンバーだけで進行するまったりストーリーが読んでて心地いい。それにしても以前から感じているように、ナギの外見的な幼児化がいよいよ極みに達してきた。設定年齢13歳のはずが、どうみても小学校低学年。同誌連載中『絶対可憐チルドレン』の3人娘(こっちも13歳設定?)がぐっと大人っぽくなったのに逆行するような低年齢化である。まあ個人的にはこっちの方が……げふんっ、げふんっ。ナンデモアリマセンヨ。
■ アラタカンガタリ (作:渡瀬悠宇)
連載第4回の古代&現代ファンタジー。わりと掲載順は上のほうである。読者人気は安定して高そうだ。さてストーリーはといえば、秘剣の能力開放→ライバル退散という予想通り、もとい王道な流れ。さらに先週の記事で予測したように、異世界のアラタ君が現代社会に迷い込んでしまったところで今週は終了。次回からはアラタ君が「こっちの文明にカルチャーショック」「こっち側のヒロインと出会う」ような感じだろうか。革とアラタ、両面から見た複雑なストーリーだが、この作者なら破綻なく描ききってくれるはず。
■ 三ツ星のスペシャリテ (作:谷古宇剛)
フランスからクセのある副料理長(♀)がやってきた前回の続き。さっそく厨房でキビキビ働く副料理長の佐原さんに、三星たち料理人も気が抜けない。そんな中、三星は先輩の金光や佐原たちが料理の先に見ている“未来”が、今の自分にないことに気づいて愕然。技術的な課題よりもメンタル面で壁にぶち当たったようだ。まあここで足踏みしないのが、本作主人公のいいトコロ。きっと新しい何かを掴んでいくはず。ただ、連載初期だから仕方ないとはいえ、もう少しキャラを絵的に描き分けられるようになって欲しい感じ。佐原さんと三星君の区別が大ゴマでさえ付きにくい……。
■ 金剛番長 (作:鈴木央)
ついに明かされるマシン番長の過去、というかほぼ予想通りの過去だったが。展開的には人質の月美から“命”の意味を教えられ、冷血なマシン番長にも徐々に変化が訪れつつある重要な回であった。毎回、魅せてくれますね。鈴木先生は。それより気になったのは、心肺機能停止した番長4人の扱いだ。さりげなく4人とも亡骸が歩道の真ん中に遺棄され、すぐ横をクルマがスイスイ走っていく異様な光景。ぶっちゃけ金剛番長の生死よりも東京都民の無関心ぶりが心配です。
■ 月光条例 (作:藤田和日郎)
暴走したシンデレラが正気に戻ってバンザイ!だけで終わらないのが藤田ワールドの真骨頂。物語世界から戻ってきたエンゲキブと、シンデレラが駆けっこ勝負しながら“オンナの語らい”を繰り広げる。ああ、なんて爽やかな。これまで単行本2冊分近くにわたって繰り広げられた「シンデレラ編」は、ここへ続くために必要な道程だったのだろう。話的にはこれでひと段落なのだが、どうやらシンデレラ編の完結は来週へ持ち越しとのこと。まだ何か我々に見せてくれるのか、藤田巨匠は!?
■ オニデレ (作:クリスタルな洋介)
本誌掲載順はアレ(ラスト)だが気にするな。私はこの漫画が大好きだ。さて今回はサブキャラの一人、由那がメイン。いつもは雄々しいヤンキー少女の由那も、実は年頃の少女だったらしく。「かわいい女の子になれる本」みたいな物を手に入れて孤独に特訓する。まあその一部始終を生徒会長の木下に目撃されていたり、前途は多難のようであるが。しかし最後にはやっぱり至高の「デレ」が待っている。毎度ながら少ないページ数での構成力は見事。
というわけで、裏表紙に広告掲載されている「ヒナギク抱き枕(剣道着ver)」のクオリティが物欲度MAXだった今週のサンデー情報でした。次号は『MY SWEET SUNDAY』に、なんと安永航一郎が登場。これは死んでも見逃せない!
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