明けましておめでとうございます。皆さんは漫画三昧のお正月を過ごしましたか? 私(roku)は三が日で20~30冊程度。まあぼちぼちでしたよ。……そんなわけで、新年早々「今年あたりブレイクするんじゃね?」と個人的に思ってる漫画を5作品ばかり並べてみました。女子率が高いのは仕様です。本家『このマンガがすごい! 2009』上位陣にまったくカスってさえいないのも仕様です。
■嘘喰い(作:迫稔雄)10巻まで

画力 :★★★★☆
物語 :★★★★★
独創性 :★★★★☆
まるで人命がゴミのようだ度:★★★★★
『ライアーゲーム』と並び、ヤンジャンが誇る(たぶん)二大ギャンブル漫画のひとつ。対戦相手の心理を完璧に把握する超人的ギャンブラー青年・斑目 貘――通称“嘘喰い”を中心に、エゲツないギャンブラーたちの命懸け勝負が描かれる。
ギャンブル種目自体はいつも素朴なのだが、対戦相手はテロリストや殺人鬼などクセ者揃い。さらに主人公の貘が最終目標とする賭博機関「賭郎(かけろう)」との争い、国際犯罪組織の介入など、ギャンブル盤面と同時進行していく様々な戦いも作品に強いオリジナリティを与えている。
単行本の帯にて荒木飛呂彦も絶賛しており、読み応えは保証つき。アニメ化されないかなぁ。もちろん制作会社はマッドハウスでお願いします。
■マケン姫っ!(作:武田弘光)2巻まで

画力 :★★★★☆
物語 :★★★☆☆
独創性 :★★★★☆
チラどころか“モロ”ですよ度:★★★★★
舞台は女子校から共学になったばかりの天日学園。ここでは魔力(エレメント)を扱う生徒が「マケン」という特殊武器のレプリカを与えられ、競い合いながら8つのオリジナル「マケン」に到達することが目的とされていた。女子が多いからという理由で天日学園に入った主人公・タケルは、いきなりこの戦いに巻き込まれていく……というのがあらすじ。
作者の武田弘光はあっち方面(どっちだ?)の漫画も描いているだけあって、とにかく女性キャラが美しい! 萌える! よく動く! 女の子が繰り出す「マケン」の能力も飛翔、真空波、サイコキネシスまで揃って飽きが来ないアクションシーンを展開している。まだ単行本2巻が出たばかりだが、アクションラブコメとしての完成度には期待が持てそう。
掲載誌は富士見書房のドラゴンエイジ系列なので、メディアミックスとの相性は悪くない。この1~2年のうちにアニメ化もあり得るのでは、と思っている。
■まりあほりっく(作:遠藤海成)4巻まで

画力 :★★★☆☆
物語 :★★★★★
独創性 :★★★★☆
ヒロイン血まみれ度:★★★★★
ミッション系の学園・天の妃女学院に編入してきた宮前かなこは、夢みる百合趣味の少女。さっそく初日に出会った超美少女・鞠也(まりや)を“運命の相手”と思い込むが、実は鞠也は女装した美少年だった。互いに「女装」「百合趣味」というアキレス腱を握ってしまったかなこと鞠也だったが、学園内の力関係は鞠也が圧倒的に上。こうしてかなこはドSの鞠也や腹黒メイドに虐げられる受難の日々が始まる……というのがあらすじ。
いちおうヒロインなのに毎回(美少女を見るたび)鼻血を吹き、教科書とホモ雑誌をすり替えられたり、連載第一話から初対面のメイドに「メスブタ」呼ばわりされるなど不幸なかなこだが、本人の順応性が高いため悲壮感はゼロ。むしろ「こんな美少女ハーレム(1人は♂)で暮らせてラッキー♪」と開き直っている変態っぷりが非常にグッドだ。
今年1月からアニメ第4期がはじまる百合小説の金字塔といえば『マリア様がみてる』だが、まるで狙ったかのように本作も1月からアニメ版がスタート。共にミッション系スクールを舞台にした百合作品といえど、作風は対照的。“微妙に汚れた乙女たち”のドタバタコメディを堪能したいなら『まりあほりっく』が超お勧めである。
■はやて×ブレード(作・林家志弦)9巻まで

画力 :★★★★☆
物語 :★★★★★
独創性 :★★★☆☆
乙女チャンバラの決定版度:★★★★★
小柄だけど剣術の達人な中一女子・黒鉄はやてが入学したのは、互いに剣の試合によって序列を競う「剣待生」制度をもった天地学園。ここではやては様々な出会いを経て、難敵たちに挑んでいく。
ストーリーだけみればシンプルだが、ミソは剣待生の行なう試合「星奪り」が二人ペアであること。中高一貫の女子校であるためペアは必然的に女子ばかりとなり、それぞれが自分なりの事情や信念の元に戦いを繰り広げていく。あくまで剣術は作品をおもしろくする手段であって、描かれるテーマは女子ペア同士による心の交流――そう、やはり百合なのだ!(力説)
入学当初はペアのいないはやてだったが、やがて孤高の三年生・綾那と組むことによって才能を開花。ギャーギャー騒いで苦労しながら、強豪揃いの天地学園を駆け上がっていく。常時ハイテンション&個性的なキャラの面々が繰り広げるギャグ・バトルは、読んでいるだけで元気が出てくる。
『マケン姫っ!』ほど超常的なエネルギーは設定にないし、『まりあほりっく』ほど百合趣味を前面に押し出してはいない。それでも作品として非常に“読ませる”仕上がりとなっているのは、やはり作者の力量というほかないだろう。
2008年に電撃大王からウルトラジャンプに移籍し、現在は9巻まで発売中。メディアミックスとはあまり相性のよろしくないウルジャンであるが、個人的にはアニメ化を切望している秀作だ。
■空の境界(原作:奈須きのこ)※未刊行。あくまで漫画化希望です

![劇場版「空の境界」 俯瞰風景 【通常版】 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51eQJjC2TNL._SL160_.jpg)
画力 :?????
物語 :★★★★★
独創性 :★★★★★
妄想が先走ってすみません度:★★★★★
いや、すんません。まだ本編は漫画化すらされてませんが……「漫画化されたらいいなぁ」という希望を込めて(画像はノベルとアニメDVD)。本作は知る人ぞ知る、TYPE-MOONが誇るシナリオライター・奈須きのこによる伝奇小説が原作。劇場アニメも現在公開されている。
すでに奈須作品のうち『月姫』『Fate』は公式コミカライズがなされ、意外だが『MELTY BLOOD』すら漫画になっている。しかも2009年はTYPE-MOONが3年以上の沈黙を破って、新作ゲームを続々と出す(と予定されている)激動の年。劇場版も2009年中におそらくシリーズ完結となるはずで、漫画化のお膳立てはかなり揃っていると思われるのだ。
ほんとたのんます、電撃か角川書店さんあたりで。
以上、2009年に注目したい漫画たちでした。




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