マンガ好きライター陣が執筆する日刊マンガ(漫画)ニュース&レビューブログ!

伝説の人形師・ローゼンによって作られた七体のドールが、至高の少女「アリス」を目指して戦いを繰り広げる……。

幻冬舎『月刊コミックバーズ』で連載されて好評を博すも、佳境を迎えた矢先に中断されていた『ローゼンメイデン』(PEACH-PIT作)が、4月発売の『週刊ヤングジャンプ』20号より掲載誌を移して再開されています。
週刊誌での連載ですが、掲載は月一回。いやいや月イチだって全然オッケーですとも。

ついに姿を現した最後の薔薇乙女・雪華綺晶(きらきしょう)の手によって金糸雀(カナリア)以外の全ての薔薇乙女が封印されてしまう……というスリリングな展開での中断にやきもきしていたところだったのでまずは一安心。

薔薇乙女のネジを「巻かなかった」並行世界で冴えない大学生活を送っていたジュン。
彼が「巻いた」世界の自分からのメッセージを受け取り、真紅を再び目覚めさせる……というのが、ヤングジャンプでの現在までのストーリー。
このコンビが最大の敵・雪華綺晶とどのように立ち向かってゆくのか期待が高まるところです。

中断される直前の展開がかなりシリアスだったので、掲載誌の変更は心機一転という意味で結果オーライと考えることができるかもしれません。主人公・ジュンが中学生から大学生に成長したのも『ヤングジャンプ』の対象年齢層に合わせてのことなのでしょう。

けれども、ドール・フィギュア属性の私には手放しに喜べない点が一つ……。

それは「版権」。

『ローゼンメイデン』はメインキャラクターがもともと人形ということもあり、100円台のトレーディングフィギュアから10万を超える球体関節人形まで、さまざまな立体物が作られてきました。ガレージキットを作っている小規模なディーラーやアマチュアモデラーも優れた作品を数多く制作し、中にはイベント限定から一般の販売ルートに乗って多くのファンの手に届くようになったものもあります。

今回の幻冬舎から集英社への移籍に伴って作品の権利関係が変わったことにより、その流れが微妙に変わってきました。
この春開催された造形メーカー・海洋堂主催のガレージキットイベント「ワンダーフェスティバル」では当日版権が許可されず、今後もどうなるかわからない状態です。

版元が移行したばかりで権利関係が整理されていなかっただけ……ならよいのですが、ファンの間では、集英社はアマチュアディーラーへの許諾に消極的なのではと懸念する声も上がっています。

私個人の考えとしては、プロアマ問わず質のよいフィギュアやドールなどの立体物が生み出されてゆくのはファンとして単純に喜ばしいことと受け止めています。フィギュア、ひいては漫画産業全体を活性化させ、文化として成熟させてゆくために大切なことだと。
ですので、格好の題材といえる『ローゼンメイデン』のフィギュア制作が制限されるのはとても残念です。

とはいえそれはもちろん、著作者や権利者の権利を尊重し、脅かさないという前提あってのもの。難しい問題です。
とりあえず集英社さん『週刊 少女の作りかた』刊行しませんか?

投稿者:yura
 

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