
『彼氏彼女の事情』(通称『カレカノ』)で有名な津田雅美氏が、現在白泉社の「LaLa」で連載している『ちょっと江戸まで』。
この作品、2008年の江戸が舞台というかなり変わった設定の、津田ワールド全開な漫画なのである。
江戸開府から405年経った2008年、江戸時代。
山育ちのソウビは、実は自分が身分の高い武家の子供だと知らされる。
そして江戸へ出、腹違いの兄・貴晄のもとで新たな生活を始めることとなった。
そんなソウビ、見た目は完全に男の子なのに、実は女の子という設定。
ありがちな設定かもしれないが、これを津田雅美氏が描くと大変魅力的な設定となるのだ。
そしてそこへ登場するのは、ソウビの家柄よりももっと身分の高い「御三家」のおぼっちゃま、廸聖(みちさと・通称ミッシェル・笑)。廸聖は同級生のソウビを一目で気に入る。だが、この廸聖も普通のおぼっちゃまではない。
見た目は完全に女の子!しかし念を押すが、「おぼっちゃま」つまり男の子である。
そんな、とても男の子らしい少女ソウビと、とても女の子らしい少年廸聖たちが織り成す江戸時代パラレル漫画がこの『ちょっと江戸まで』だ。
この漫画、江戸時代が舞台のため少しとっつきづらいかもしれないが、中身は本当に津田雅美ワールド全開。津田漫画の魅力満載の作品となっている。
ストーリーの合間に度々入る笑いのセンス、登場人物の魅力の引き出し方、そして、ここぞというときの選び抜かれたセリフと間合い。津田氏独特の世界観がしっかりと形成されている作品なのだ。
江戸時代の豆知識なども豊富に盛り込まれており、歴史に詳しい人もそうでない人も、気軽に楽しめるようになっている。
単行本は現在第2巻まで発売されており、「LaLa」で好評連載中の『ちょっと江戸まで』。
津田氏の作品の魅力は言葉では表しきれないので、ぜひとも読んでみてほしい。
今はまだあまり恋愛要素はないが、今後どう津田ワールドが展開していくか大変楽しみな作品である。




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