漫画好きライター陣が執筆する日刊漫画(マンガ)ニュース&レビューブログ!
   
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「kiss」2008年のNo.22号のみどころをご紹介します!

※以下、作品についてのネタバレを含みますので、未読の方やネタバレを避けたい方はご注意ください。

■ 『1/2の林檎』(こやまゆかり)
新薬・ヴィンザードの副作用疑惑で打撃を受けるタケウチ製薬。
被害者による集団訴訟の文字を見てひかると天野はショックを隠せないと共に後悔がとまらない。
一方、会社と自身のモラルとで板挟みになって苦悩する新堂の前に現れた奈津子の母親は、
「奈津子の流産は嘘だった」という衝撃の事実を彼にあかす。
怒りにふるえる新堂は奈津子に再び、「離婚」の文字をたたきつける。
そして、新堂への未練とひかるへの憎しみに燃えた奈津子は…?

久しぶりに来ましたよ~kissが誇るトレンディ奥様劇場。(違うって)
この話を面白くしてるのは、これまたkiss誌上きっての悪女といっていい奈津子。
はたから見てる分には本当に嫌な女なんですが、彼女の予測不能な行動こそが
この漫画の展開をジェットコースター的に面白くしているわけですよ。
今回もまた、「そこまでやるか?」的なことをやってくださいましたよ。
いや、大変です。
ところで、個人的には新堂よりも天野が好きなんですが、ドラマ化したら
天野は山本太郎氏なんていいんじゃないでしょうか?

■ 『海月姫~くらげひめ』(東村アキコ)
前号から始まった連載が続けて登場。
女(というかヲタ女●)ばかりのアパート天水館で暮らす月海の前に現れた
謎の女装男子。
月海以外の住人の前では、女性としてふるまう彼だが、キレイ女子な彼の姿は
住人たちから、ひたすら反発の嵐。
「お願いだから帰ってください。なんでここに来たんですか?」と問う月海に
彼がはなった必殺の言葉とは?
そして、彼の正体とは…?

東村アキコ氏のシュールな爆発感のある絵は、似てるかといわれるとちょっと違うんですが、
名作『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』(うすた京介)を彷彿させるのです。
このシュールでリアルな感覚がたまらない。
今回も月海ちゃんの動揺が非常に激しく読んでる側に伝わってきました。

■ 『ホタルノヒカリ』(ひうらさとる)
ついに高野部長に「好きなんです」と告白してしまった
しかし、高野の返事はは「君は特別だけどそういう存在には思えない」というもの。
悲しみで仕事に没頭する蛍だが、そんな彼女に手を差し伸べたのは元彼・マコト。
しかし、連れだって歩く蛍とマコトの姿が思わぬ波乱を呼ぶことに…

前回のラストを見て、「ついに言った!すごいよホタル!」と拍手しました、ワタクシ。
それだけに、今回の高野の冷静な返答にはなんだかむかつきました。
告白に対して「それは性的な意味も含めて?」とか、聴き返してくるあたりが
女心をわかってないというか、何を言ってんじゃい、このおやじって感じです。
しかし、ここまで来たら報われてほしいなあ、蛍の気持ち。

■『30婚(miso-com)』
あいも変わらず黒城とうまく話せず悩む。考えに考えて練ったお誘いのシナリオも
簡単に玉砕。しかし、恋愛相談友達になりつつある歯科医・速水と話すうちに、
恋をすることの意味に目覚めて…?

展開とあまり関係ないんですが、今回読んだおかげでケーキバイキングの対策が
よくわかりましたので、活用したいと思います。(笑)
しかし、女子は好きな男子を誘うだけで心臓がばっくんばっくんてのは
いつの時代も一緒なんですよね。
その気がないのに優しくする男は信用できませんが、無頓着な男もどうかと思います。
少なくとも思いを受け止めてあげようよ、黒城くん。

■『おひとり様物語』(谷川史子)
コミックスも発売中の人気読み切りシリーズ登場。
今回のおひとりさまは花屋につとめる江守みゆき
仕事もプライベートもマイペースに楽しんでいるみゆきのもとに
突然、仕切り屋の兄が現れて…?

「結婚こそ女の幸せ」という概念から、みんなが自由になれるのは一体いつなんだろう。
ひとりでいることも寂しいことも実は素敵なことなのに。
結婚してない人を「かわいそう」と思うのも、実はひどくうがった見方だよなあと
これを読んであらためて思いました。
谷村史子氏は、昔から知っていましたが、いつのまにやら少女漫画のカリスマの一人に成長している模様ですね。
淡々としておしつけがましくない絵がほんと好きです。

■『ミリオンロード』(あいかわももこ)
「いろいろありがとう」というメモを残していった久世に、もうだめなのではないかと感じるのぞみ
しかし、過去を振り返ることはせず、前向きに歩こうとする。
「ゼロからスタートしたい」という翠の言葉にも触発され、マイナスに転じていた株をすべて売り払い、仕事でも新しい企画にチャレンジしようとする。
しかし、そんな折に翠の正体を知らせる情報が…?

読んでるうちに一瞬「今回で終わり?」と思っちゃいましたけど、そんなことはありませんでした。
過去にこだわるより未来に目を向けるのぞみの姿が気持ちいい。
恋も株もきっと、そういう気持ちでいた方がうまくいくってもんです。
おそらく、次回が新たな展開の幕開けとなりそうなので、今しばらく見守りたいです。
久世もおそらくどこかで現れそうだし。

以上、今回はこんな感じでした。

次回、『本屋の森のあかり』が再開予定です。お楽しみに!

 

 
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さてさて、コーラスの2008年12月号、みどころのご紹介です。

コーラス 2008年 12月号 [雑誌]

※以下、作品についてのネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください。

■『サムライカアサン』(板羽皆)
実は人気急上昇なこの作品がついに巻頭カラーを飾りました!
高校卒業後、お笑い芸人を目指して学校へ通うたけしと、
お菓子の専門学校へ通う恋人のこずえ。
夢に向かって頑張る二人は、行き詰っても、
一緒にすごして励まし合います。
そして、忘れてはいけない、お母さんも絶妙のタイミングで現れて…

なんでもないけれど、優しくてパワフルなお母さんが素敵。
今回は、なんだかなごむお話で心がほっこりしました。

■『ともだち』(板羽皆)
板羽皆氏、今回は二作品で登場なのです。
小学4年生の仲良し女子4人組は、
「オシャレ隊」を作ってアイドルグループを目指すことにします。
そして、髪型をおしゃれにしようとメンバーのひとり、坂田さん
髪をショートにしますが…?

シュールに小学生の女の子のライフを描いてるのが面白い。
たぶん、4年生ってぼちぼちおしゃれに興味を持ちだす頃なんですよね。
髪型とかもちょっと気になりだす頃。
しかし、美容院は選んだほうがいいんだなということを思い知らされました。
何も考えずに近所の美容院行っちゃうとどうなるか…

■『カプチーノ』(吉住渉)
同棲を始めて半年になると颯介。家事を全くしてくれない颯介に、
小さな不満などもちらつきつつある在。
一方、颯介は勤め先の予備校の教え子の女子高生から告白されて…?

来たよ、来たよ~
吉住渉氏の得意なやつです~
ママレードボーイ』とか『スパイシー・ピンク』読んでる時と同じ、
あの感覚。
カップルの雲行きがあやしくなっていきます~
しかし、他人事だと、こういうのってどうして面白いのかしら?

■『プライド』(一条ゆかり)
SRMのCDがついに完成。
しかし、それを聴いたルームメイトから、史緒と一緒に歌い続けることを勧められ、
萌の気持ちは揺れます。
そして、萌が中絶していないことが萌の母が知ってしまい…
一方、史緒は「ばらの騎士」のオクタヴィアンのカバー(代役)に抜擢。
そして劇場で、オクタヴィアン役のウィーンのスター、カミラ・シュナウトに出会い…

それぞれにいろいろな体験をしたおかげで強くなっている史緒と萌。
しかし、神野氏は自分の子を宿した萌をこのままほおっておけるのかしら?
たぶん、いや絶対に無理だろうなあ。

■『Papa told me』(榛野なな恵)
勘の鋭い小学生・知世ちゃんと作家のお父さんの物語が二本立てで登場。
1本目はお父さんとケーキ教室に行こうとする知世ちゃん。
しかし、お父さんの仕事が片付かずに…
2本目はラーメン頭のプレイボーイ作家・宇佐美氏を中心とした
悩める人たちのお話。ストレスがたまる人たちを癒してくれる存在とは…

ええ、ワタクシ、この作品20ウン巻前冊読破した大ファンであります。
かわいくてロマンティックで世界ですが、適度にスパイシ―な毒が入っていて
なごみつつも考えさせられる。
しかし、その世界はあくまで上品でエレガント。
非常にクオリティの高い傑作です!
最近、不定期連載になってしまったのがさみしくてしょうがなくて、
それだけに登場する時がうれしくてたまらないのです。

■『ヤヌスの鏡2008メタモルフォセス』(宮脇明子)
連載第二回目です。
小沢裕美の話をしていた細倉雪栄が突然殺され、ユミ・ヴェンダースの存在が気になった大木
彼女を探しに大学へ再び訪れます。
そして、大木の前にユミ本人が現れて…?

ドラマを見ていた時のなんともいえない感情が浮かんできます。
展開はどこかで見たことのあるような展開でもあるのですが、
やっぱり、誰かが誰かに狙われるの見るのはこわいです。
次回、おそらくユミ・ヴェンダースの正体が明らかになりそうですが、
はたして彼女はあの人と同一人物なのか?

以上、今回のピックアップでした。

次号は『たまちゃんハウス』復活です。お楽しみに!

 

 
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おまたせしました! 「kiss」2008年のNo.21号のみどころをご紹介します!

※以下、作品についてのネタバレを含みますので、未読の方やネタバレを避けたい方はご注意ください。

『海月姫~くらげひめ』(東村アキコ)
オタ女子ばかりが暮らすアパートの住人・倉下月海はクラゲをこよなく愛する18歳。
熱帯魚屋のクラゲが死んでしまいそうなのに耐えられなくて、
店員に口を出しますが、店を放り出されます。
そんな月海の目の前に現れたのは…?

きせかえユカちゃん』でおなじみ東村氏の新連載です。
尼寺のごときのアパートのあり方はけっしてリアルではないんですが、
(あったりしてね・・・ああいうアパート)
主人公のオタ女子な感じはすごくリアル。
育ちのよいオタ女子の感じがよく伝わってきます。
今回は特別の2話分掲載で、倍楽しめちゃいますよ~

『ケッコーケンコウ家族』(栗原まもる)
連載第二回目です。
酒々井家にひきとられた蜜子。同家の長男・長介の信じられない習慣に
びっくりしたのもつかのま。朝食に「コーヒーもらってもいい?」と
聞いた瞬間、酒々井家の食卓は不思議なざわめきが…

すみません。この話、私が紹介できる範疇をもはや超えています。
健康法を紹介している漫画といえばそうなんですが、
どんな健康法かっていうと…
つまり、「皆さんもよかったら試してみてください~」なんて、
とてもいえない方法ばっかです。

『キス&ネバークライ』(小川彌生)
義父と対決し、その呪縛から解放されたみちる
晶ととともに世界選手権を目指して練習をはじめるが、
晶の足の痛みは消えず、2人はなくなく選手権を辞退。
そして、みちるのトリプルジャンプを見た強化部長は…?

どうやら、新章に突入の模様ですが、いきなりの波乱。
ここにきて、どうやらみちると晶のペアの模様がやばいです。
礼音は礼音で考えるとこがあるみたいだし、
四方田コーチの死の謎もとけてないし…
雲行きがどうなるか気になります。

『東京アリス』(稚野鳥子)
奥園と気まずくなり、買い物をしてもみたされないふう
おもいあまって、いわゆる「モテるようになる本」の類に
手を伸ばそうとしているところを、理央に見つかり…
一方親の決めた相手との結婚の準備を着々とすすめる円城寺。
しかし、彼女の心には別の相手の姿が…

恋に悩むふうの前に平気できつい言葉を投げつける友人たち。
でも、女性の友情ってこういう感じですよね。
遠慮なくいろいろ言い合える方が関係は続くものなのです。
ちょっと気になるのは円城寺。本気の恋からは一番無縁だった
彼女の様子が少し変わってきています。

『ホタルノヒカリ』(ひうらさとる)
マコトと組んで高野部長に一泡吹かせようとするもうまくいかず、
結局沖縄から帰ってきてしまう
ところが、そんなホタルの前にマコトが仕事相手として
再び現れる。高野とのことを愚痴る蛍ですが、
マコトの口から出た言葉は…?
仕事も恋も煮詰まって、家で悩む蛍の前に現れた同居人・高野。
そして、優しい高野を前にしてついに蛍は…?

いや、今回は一番この作品に拍手しました。
蛍ちゃん、いい女になったなあ。
高野を前にして、彼女の口から飛び出した言葉。
この作品をずっと読んでる人なら、ちょっと感慨深いはずです。

『はなびじん』(望月玲子)
絢音は久々に里帰り。恋人の修一や父親と心を通わせます。
一方、三尺玉の作り方を学ぶべく荘田煙火店に弟子入りを求める来客あり。
その人物とは…?

いや、奥様劇場まっしぐらかと思ったら、
今回は、朝の連続テレビドラマ小説風に戻りました。よかったよかった。
三尺だまとは30号の打ち上げ花火だそうですが、
漫画の中では三尺玉はそんなに簡単に打ち上げられるものじゃない
といってるので、それなりに大きなものだと予想されます。
しかも、作るのに修業が10年くらいかかるらしい…

以上、今回のご紹介でした。

次号は、久々に 『1/2の林檎』復活です!お楽しみに!

 

 
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こんにちは、aiです。

さて、新しい総理大臣が誕生して、1ヵ月になりましたね。
総理大臣というキーワードは漫画とは、
普段はあまり漫画と並ぶことはないでしょう。

しかし、総理大臣がこの人となれば、話は別です。

「ローゼン閣下」こと麻生太郎氏ならば。

麻生氏が、以前数回訪れて、いずれも大きな反響を呼んだ秋葉原で
10月26日(日)で、久々に街頭演説を行いました。


(画像提供:アキバBlog

ニュースソースはこちら

ローゼンメイデン」』を空港で手に取っていたという話が
ネットで話題を読んで、いつしか「ローゼン麻生」「ローゼン閣下」という
あだ名がついてしまった漫画好きの政治家・麻生太郎氏。
(確かに話題になりますよね…だって、この作品、誰が見たってあの世代のしかも代議士さんが普通手に取るような作品じゃないですよ、うん)

9月に自民党総裁選に勝利して、総理大臣となったわけですが、
実は、自民党総裁選に出馬したのは、これで4回目でした。

で、そのうちの2度目の出馬だった2006年。
この時に、同じく総裁候補だった安倍晋三氏、谷垣禎一氏と一緒に
秋葉原で街頭遊説を行っているのですが、ここで麻生氏は、
聴いている人たちに「自称 秋葉原のオタクの皆さん」と呼びかけ、
さらに「キャプテン翼」や「ポケットモンスター」などのキーワードを交えた演説を展開。
日本の漫画やサブカルチャーは世界で愛されているすごいものなんだということを
語るその姿は、どうやらアキバの若者たちの心をとらえてしまったようです。

そして、その1年後、また自民党総裁に出馬していた麻生氏。
今度は、単独で秋葉原の街に現れました。
そして、そこに待っていたのは麻生氏を応援するアキバの若者たちでした。
集まったたくさんの応援者たちに対して、麻生氏も
「秋葉原に帰ってきました」とこたえ、
「総裁選ではいじめられっこだが、ここで癒してもらっている。元気をもらえる」と
語りました。
そして、そんな麻生氏に対して「麻生!」「ローゼン!」という声がしばらくやむことはありませんでした。

あの時から、また1年。
今度は念願の総理大臣となった「ローゼン閣下」が、
アキバの若者たちのところへ帰ってきました。

総理になって最初の街頭演説は秋葉原と決めていて、
総理になれたお礼がてら秋葉原に来たとということ、
そして、「秋葉原に来ると元気が出る」と語った麻生氏。

世界の金融問題、国内の解散総選挙問題など、
課題は山積みな麻生内閣ですが、
どうやら、総理の元気の活力の中には、漫画、そして秋葉原が健在なようです。

おそらく、日本始まって以来の、漫画、サブカルへの造詣が深い総理大臣といってもよい麻生氏。

また、こちらのサイト向けニュースを提供してくださることを期待していますよ~閣下!

【関連記事】
「島社長 麻生太郎氏と対談」

【関連サイト】
麻生太郎オフィシャルサイト
ローゼン麻生 秋葉原演説会2008 参加者激増

 

 
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おまたせしました!「kiss」2008年のNo.20号のみどころをご紹介します!

※※以下、掲載作品についてのネタバレを含みますので、未読の方やネタバレを避けたい方はご注意ください。


『ケッコー ケンコウ家族』(栗原まもる)

新連載が巻頭カラーを飾っています。

母と父を亡くした高校生の蜜子。「ひとりでもちゃんと生きていく」と、家事やバイトにいそしみます。
しかし、バイト先のラーメン屋の店主に、ストーカー的な行動をとられて、
年頃の女子が一人で暮らすほど、世の中は甘くないことを痛感。
親戚の酒々井家にひきとられることに。
そんな蜜子を見守るのは、いとこの長介と犬?

タイトルにあるように、この作品のテーマは「健康」のようです。
しかし、健康的な話かっていうと、そんなことはありません。
むしろ、かなりショッキングなシーンが続いて、
え~っ、すげ~、こわい~それはちょっと…と思いながら読んじゃいましたよ。
でも、こんなスリリングな健康漫画があってもいいかもね。

『本屋の森のあかり』(磯谷友紀)
書店にもそろそろ冬の香りが近付く頃に。
そんなおり、ひょっこり店に現れたのは副店長・杜三の父親。
杜三の仕事が終わるのを待つ彼の姿をみかねたあかりと栞は、
父親を食事に誘いだして…

今回は夏目漱石の「三四郎」「夢十夜」の話が出てきます。
漱石の放つ言葉の美しさにあらためて感動。
でてくる本を読みたくなるのが、この作品の特徴でもあります。
しかし、あかりの恋はまだまだ前途多難?

『ホタルノヒカリ』(ひうらさとる)
元彼・マコトから「高野部長に一泡ふかせてやろう」ともちかけられる
その言葉どおり、マコトは「蛍をNYにつれていく」と挑発しますが…?
一方、高野と元妻・深雪が大人の態度を貫き通すことが納得できず、悩む蛍は
思いあまって、深雪に「部長にちゃんと謝ってくれましたか?」と
投げかけてしまいますが…

いや、どんどん深い作品になってきてますね。これ。
マコトのことも、蛍はすごく好きだったんだろうけど、
マコトとの恋愛は、世の中の恋愛セオリーにのっかった
チャラさの若干抜けない恋愛だったのにくらべて、
高野部長に対するそれは、すごく本質的な愛のような気がする。
蛍がきちんと実のあるものを見つけて、大人の女性になっていってる感じがいいですね。
しかし、この恋は果たして実るのかしら?

『IS』(六花チヨ)
男でも女でもない性「IS―インターセクシャル」を持って生まれたが主人公のこの作品。

春の同僚の元木は背が伸びてイケメンへと成長し、モテモテに。
この世の春を謳歌する毎日ですが、周囲からの偏見にもへこむことなく、
夢にむかって進もうとする春の姿を見て…
一方、春をいとしく思う気持ちが大きくなっていく伊吹。
しかし、自分と春の見ているものの違いを感じて…?

きわめて繊細な問題を扱いながらも、この作品は楽しくそして優しい。
ここで描かれている恋愛模様も、普通の人のそれとは違うけれど、
だからこそ、純粋な感じもする。
しかし、伊吹の気持ちはこのままなのか?

『花吐き乙女』(松田奈緒子)
松田奈緒子氏の人気シリーズが登場。

恋する気持ちが強くなると花を吐き出してしまう謎の病気「花吐き病」
治す方法はただひとつ。「両思いになること」
この病気の謎を解くべく研究を続ける種堂のもとに、
「花吐き病」にかかってしまったという女性が訪れて…?

松田奈緒子氏は、すごく作品の中身が濃いんですよね。
漫画の中でいいたいことが、すごくよくわかる。
なのに、ドロドロせずに、どこかさらりとしている感じがある。
作品の中にきっちりと熟したものを感じさせる貴重な作家だと思います。
この人が新作を出すという時は、いつも気になりますね。

『キャバママ』(原作:城戸口静 漫画:山田圭子)
続けて登場です。

石田との結婚が決まって、幸せいっぱいの向日葵
しかし、向日葵が話す前に、小学校でひょんなことから
そのことを知ってしまった息子・大地は…?

あ~あ 子持ちさんの再婚につきものお約束の話が来ちゃいましたよ。
でも、子供の心境からすると、やっぱりそうなんですよね。
いくらいい人でも、赤の他人を「今日からあなたの親として受け入れろ」なんて
簡単にできるわけがない。
どうやら、向日葵の幸せの前にもうひと波乱おきそうです。

さて、今回はこんな感じでした。

次号では東村アキコ氏による新連載が始まる予定です!お楽しみに~

 

 
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さてさて、コーラスの2008年11月号、みどころのご紹介です。

※以下、作品についてのネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください。

■『カプチーノ』(吉住渉)
吉住渉氏の新連載です。
在(あり)と颯介は大学時代からの恋人同士。仕事で会えないすれ違いを解消しようと
同棲することに。しかし、そのことが在の母親にばれてしまい・・・?

今回は、本当にプロローグ。在の両親と同棲についてもめますが、
おそらく、こんなのは序の口なんだろうな。
さて、このカップルはいったいどんなトラブルに巻き込まれるのか。
『ママレードボーイ』もそうですが、トレンディドラマ風恋愛漫画に
定評のある吉住氏の連載。楽しみです。

■『プライド』(一条ゆかり)

それぞれの思いを抱えて日本を離れたSRMの3人。
劇場で母親に対する中傷を知って、涙と悔しさを覚えた史緒は、
母のためにも、ライバル・マレーネをいつか超えると改めて決意。
イタリアに戻った萌は、子どもを生むことを決めたおかげで、今までにない安堵と幸福感に。
しかし、ベティのおかげで、史緒が自分の子を妊娠したと思った神野は、史緒の元へかけつけ、
子どもを生もうとしているのは萌であると知り・・・?

守るものができると人は弱くもなるけど、優しくもなれる。
というのを、今回の萌が証明しています。
神野氏に対する気持ちもそうですが、
本来彼女は愛情深く、一途な女性。
無償で愛する存在ができたことが彼女にとって幸せだったんですね。
萌の幸せそうな姿がうれしい。

しかし、それだけにつっこまずにいられないことがあります。
今回は、読んだ方にしかわからないことですが、
今回の神野氏。最低の男です。
読めばきっとわかります。

■『ヤヌスの鏡 2008メタモルフォセス』(宮脇明子)
こちらも新連載ですが・・・
このタイトル、ある年代の人ならびびっとくるんではないでしょうか?
80年代にドラマ化もされたあの作品の復活です!
旧作は、心の中に『ユミ』という別人格を持ってしまった少女・小沢裕美の物語。
今回の舞台は現代。裕美と彼女の周りで起きた事件に興味を持ったライター・大木
裕美の消息を追いますが、彼女は20年前に事故で亡くなっていました。
その後、取材で訪れた大学で、大木は裕美と似た女性に遭遇。
彼女の名前は『ユミ・ヴェンタース』・・・

私的な話ですが、私はドラマ『ヤヌスの鏡』を見ておりました。
大映テレビ作成の非常にドラマチックで芝居がかったドラマでした。
原作があると知ったのはその後でしたが、原作はどうやらドラマとは違うよう。
ドラマでは、悪魔のようだったユミが、最後の最後で人を思う心を取り戻し、
裕美に融合して消えていく・・・というような感じでしたが、
どうやら、原作はそういう予定調和ではなかったらしい。
これを機に新作と平行して旧作を読み直してみようかな。
問題は・・・かなり怖そうなお話だってことだけ。

■『CLOVER』(稚野鳥子)
結婚式の準備に余念がない沙耶。一方シングルマザーとして、子育てに励む里季香のもとに、
元彼(沙耶の双子の兄)央太が頻繁にやってくるように。「私たちは終わった関係」と、
そっけない里季香。しかし、とあるデートをすっぽかされた時に迎えに来てくれた央太に
心が動き始め・・・
そして、沙耶と柘植に対しても、それぞれをあきらめきれない栞と杳生が・・・?

前回も似たようなことを書きましたが、いらいらするなあ。
結婚決まったなら、他の人が何してこようと気持ち揺らすなよ。
他の相手に変に隙を見せるなよ。
一生添い遂げると決めた相手がいるのにさ。
といっても、結婚したら、下手したら連載終わっちゃうかもしれないし・・・
どうやら、沙耶と柘植のゴールインまではもう少し時間がかかりそうです。

■『チ・カ・ラ』(和田尚子)
コミックス第1巻も発売されて、連載も復活。
思いを抑えきれず、千華羅を汽車にのせてしまった達道。
誤解を解いて、二人はお互いの愛情を確かめます。
親のために風間との結婚しなくてはいけない。けれど、達道も自分にとって
親と同じように失いたくない存在だと気づいてしまった千華羅。
そんな彼女に達道が示した決断とは・・・?

久々の登場のような気がするこの作品ですが、こちらでも一言突っ込みます。
いやあ、達道はいい男だ!
一瞬、このまま愛の逃避行的展開になっちゃうのかと思いましたが、
そうではありませんでした。
凛とした大正時代の男女。いや、すがすがしくてよかったです。

■『アルコール』(西村しのぶ)
カクテルのようなスタイリッシュなこちらの作品も久々の登場。
和歌山にやってきたミサオとユキ。ユキの祖母の家に滞在して、
和歌山のミカン畑をなどを満喫する日々。農協の指導員の沢野に
プロポーズされたユキですが・・・?

この作品は、話の展開というより、まず雰囲気を楽しもうって感じがあるのですね。
そう、ちょうどカラフルなカクテルみたいに。
その場限りの意味がなくて、カラフルな楽しみって感じ。
おしゃれな雰囲気の漫画を得意とする西村しのぶ氏らしい作品です。

今月は『ラウンダバウト』(渡辺ペコ)がラストを迎えました。

そうそう。映画化で話題の『ハンサム★スーツ』のオリジナル漫画別冊もついてますよ~

来月号では名作『Papa told me』が登場予定です!お見逃しなく。

【関連サイト】
映画「ハンサム★スーツ」オフィシャルサイト

 

 
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おまたせしました!「kiss」2008年のNo.19号のみどころをご紹介します!

※以下、作品についてのネタバレを含みますので、未読の方やネタバレを避けたい方はご注意ください。


■『キャバママ』(原作:城戸口静 漫画:山田圭子)

今回の巻頭は読むと元気になれるこちらの作品。
石田から二人で旅行に行こうと誘いを受けた向日葵は、
豪に子どもの世話をまかせて、旅行を決行。
一緒にすごす夜、石田の口から語られたのは・・・?

いや、ラブラブでハッピーとしかいいようのない今回の展開。
見てるこっちがちょいと恥ずかしかったです。
石田も豪もいい男で、向日葵がうらやましい。

■『ホタルノヒカリ』(ひうらさとる)
高野部長を追いかけて、沖縄まできたは、なんと元彼・マコトとばったり再会。
久しぶりに話すことで、別れた時のわだかまりを解消していく蛍とマコト。
蛍が沖縄に来た理由を知ったマコトは、蛍を高野部長の元へ送り、
そこで蛍・マコト・高野・高野の妻・深雪がそろいますが、高野が蛍に対して放った
言葉に蛍はショックを抑え切れず・・・そして、そんな蛍を見たマコトは・・・?

いや、最初はハラハラしましたが、マコトくんと再会できてよかったよかった。
思えば、別れた時はかなり蛍がかわいそうでしたからね。
ここにきて、きちんとけじめをつけられたのはよかったです。
なにせ、主人公が「干物女」なだけに、大雑把な作品に見られがちなこの作品。
しかし、実のところ、蛍をはじめとする登場人物たちの心境はとてもていねいに描かれています。

■『キス&ネバークライ』(小川彌生)
誘拐事件の真相を知るため、鍵を知る少女・サラのもとを訪れたみちると礼音。
サラの言葉で、事件の真相を知るのはみちるの義父であると悟ったみちるは、義父・黒城に
対面。彼の口から出た事件を語る言葉とは・・・?

結局、謎が謎を呼ぶ・・・としかいえない今回の展開。
しかもラストの礼音の語りを読む限りでは、事態はこれからさらにシリアスになりそう。
みちるの心の傷が深くならないことを祈るばかりです。

■『本屋の森のあかり』(磯谷友紀)
熊沢の研修も終わりに近づいた頃のお話。
あかりは副店長に頼んで、1日だけ熊沢を副店長のサポートにつけてもらいます。
副店長と話していくうちに熊沢は・・・?

自分の真面目さを少しもてあましている熊沢があかりをはじめとする、
書店のみんなの優しさにふれて、ほぐれていく感が読んでいて心地よい。
おわゆる「優しさにふれて心を開く」ベタなものではなく、
非常にゆるやかな熊沢の心情が描かれています。

■『はなびじん』(望月玲子)
「荘田煙火店」で研修を許された絢音。絢音の目を「あの目は花火に魅入られた目。昔、同じ目を見た事がある」という社長。
そんなある日、姉の恵那から電話が入ります。荘田煙火店のことをやたらと知りたがる恵那を不思議に思い、絢音は問いただすが、恵那の口から語られた言葉とは・・・
そして、それから、数日後、荘田煙火点店にまたも「弟子にしてほしい」という人物が訪れますが、それは実は・・・?

前回に引き続いて、奥様劇場的な展開まっしぐら。恵那の口から語られる真実が、
もうその王道をいっちゃってます。
ドラマ化するなら、これは絶対お昼ですね。

■『おかわりのんdeぽ庵』(漫画:なかはら★ももた 原作:イタバシマサヒロ)
菜々葉が働く「ぽ庵」に現れたお客様はグルメライターの弥生。「隠れた名店を探す!」と
躍起になっていた彼女がぽ庵を見つけて・・・?

個人的感想で恐縮ですが、今回は同業者が登場してちょいとうれしかった。
ライターが出てくる漫画、もっとあるとうれしいんだけどなあ。
グルメライターとして、レストランの取材に行きたいです。

さて、今回はこんな感じでした。

次号では栗原まもる氏の新連載がスタート予定です!

 

 
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問題続きでなにかと話題が絶えない日本の国技・大相撲。

こんな時にこの漫画のことをとりあげていいのかなと思いつつ、
でも、こんな時だからこそ、もう一度読んでみるのも面白いんじゃないかと思い、
紹介させていただくことにしました。

ああ播磨灘 (1) (講談社漫画文庫)

相撲漫画といえば、『のたり松太郎』(ちばてつや/小学館)か、この作品といえるのではないでしょうか。

かつてアニメ化されたこともある『ああ播磨灘(さだやす圭/講談社)』です。
なお、正式タイトルは『読むと強くなる横綱漫画 ああ播磨灘』

~あらすじ~

大相撲9月場所 新横綱・播磨灘は仮面をかぶっての前代未聞の土俵入りをおこなう。
さらには、この先、一度でも負けたならその場で引退すると宣言。
相撲界のしきたりも風習も、横綱の品格もどうでもいい。
横綱に必要なのは強さ・そして勝つこと。
破天荒な横綱・播磨灘の相撲協会、親方衆、
そして全幕内力士を敵に回した土俵での戦いが始まった…

~見どころ~

1992年にはアニメ化もされたこの作品。
とにかく主人公・播磨灘の破天荒ぶりが半端ではない。
仮面をつけての土俵入りなんぞは序の口。
(しかも毎回同じ仮面じゃないんだよ、これ)
ころがした力士に暴言を浴びせたり、またいだり。

しかし…それでも播磨灘から誰もが目をはなせない。
なぜなら、彼が誰よりも強い横綱だから。

作品における播磨灘の相撲の勝ちっぷりはまさに横綱相撲。

傲慢で強引でクリーンファイトとはいいがたいその土俵での姿でありますが、
しかし、完膚なきまでに相手を土俵にたたきつけるその姿は、
なぜかある種の爽快感がある。

そう、やっぱり相撲はこうであってほしいのだ。
強い横綱が格下の力士を土俵に転がす。
これこそが、昔から大衆娯楽として、日本の伝統格闘技としての相撲の在り方じゃないかと思う。
そう考えれば、決して無視できない何かがこの作品にはあるような気がします。

当時は兄弟力士、貴花田・若花田(後の貴乃花・若乃花)の若貴兄弟が人気を集め、
大相撲のブームの真っただ中で、大相撲を扱った漫画もそれなりにあったはず。
実はその頃から、私も相撲が好きで、時々相撲雑誌を読んでいたりもしていたんですが、
当時、相撲好きとして知られるデーモン小暮閣下が某相撲雑誌の連載の中で、この作品について、
最近の相撲漫画の中では、しきたりや取組などの描写がしっかりしている」的なコメントをされていたのを記憶しています。

実際、作品中では、播磨灘という横綱は非常に破天荒ですが、土俵の取り組みそのものはすごくリアルに描かれているので、いわゆる格闘漫画としてだけ見ても、十分見応えがあることを保証します。

さまざまな問題で揺れ動いている大相撲。
相撲が本当にあるべき姿とは、どういうものなのか?
今だからこそ、「ああ播磨灘」を読み返してみたら、その答えが見えてくるかも…?

 
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こんにちは、もう9月も半ばというのに、まだ夏気分が抜けないaiです。

NANA 20 (20) (りぼんマスコットコミックス クッキー)

さて、話題の新刊レビュー。
9月12日発売の『NANA』(矢沢あい 集英社 「Cookie」連載)第20巻です。

※この先、内容に関するネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください。

◆ 20巻のあらすじ

蓮とは音信普通のままに忙しい日々をおくるナナの誕生日が近づきます。

薬を断ち切ることができず、トラップネスト脱退を考えるまでに追い詰められている蓮。
そんな蓮を見たレイラは、「蓮を休ませてあげてほしい」という、メモを残して失踪してしまいます。

ナナの誕生日、ハチは大阪にいるナナに会いにいこうと考えますが、
レイラ失踪でうちひしがれるタクミを気づかって、結局大阪行きを断念。
ハチが自分よりもタクミを優先することを頭では理解していても、受けいられないナナは
より追い詰められて…
そして、付き人・木下のとりはからいでナナに会うために大阪へ車で向かっていた蓮は
レイラの居場所をつきとめ、ナナに会う前にまず彼女を連れ戻しに行こうとしますが…?

※この作品は、展開と人間関係がかなり複雑にもつれているところがあり、
まとめるのは非常に難しいのですが、20巻の展開はこんな感じです。

◆ aiの私的レビュー

19巻から読んでいて、突っ込みたくてしょうがないのは、もうレイラにつきますね。
結局のところ、タクミとシンのどっちが好きなんだよと。
タクミに対しては未練ありありで全然断ち切れていないけれど、
一方でシンのことを気にかけたり、シンからのメールに涙したり。
本人悪気はないのはわかりますが、ちょっと、自分の気持ちに流されすぎですね、この子。
蓮に対しても、恋人でもないのに踏み込みすぎているところがあるし。
確かにお姫様タイプという感じがします。
安易に愛情をふりまくことが、時に残酷だということがわかっていない。
失踪についても、本人は蓮も休めるだろうと思ってのことのようですが、
自分がいきなりいなくなることで、周囲の人たちがどれだけ振り回されているかを
わかっていないし。
同性として、ちょっとこういう自分本位なところが強い女の子はあまり好きになれないですね。
ナナがレイラを嫌うのも、なんとなくわかる気がします。

一方、ナナはナナで、自分の蓮やハチに対する抑えきれない所有欲に
追い詰められ続けています。
だけど、彼女の気持ちはまだわかります。
親にも捨てられ、蓮に出会うまで、ナナはずっと孤独だった。
それだけに、自分を第一に考えてくれる、自分を決して裏切らない存在を
過剰に求めてしまうのだと思います。
だけど、恋人である蓮は違うバンドで別の女性のために曲を書き、
親友であるハチは、タクミと家族になってしまった。

つらくてたまらないと思います。

「これが欲しい!」「これは私のもの!」とわがままに叫ぶのは、
小さい子どもの頃にやっておいた方がいいことですが、
親に捨てられた彼女は、それすらできなかったのかもしれない。
彼女が、愛する者を過剰に独占したい衝動にかられるのは、
小さい頃、自分を100%受け入れてくれる人がいなくて寂しい思いをしていた
ナナの中の大人になりきれないインナーチャイルドが叫んでいるような気がしてなりません。

しかし、そんなレイラやナナとは反対に、
連載当初、自分本位でわがままな女の子だったハチは、
見事に大人の女性へと成長を遂げています。
ナナに対しても、最初のころはまさに忠犬ハチ公のごとく、
見上げてなついている感じだったのに、
いつのまにか「ナナは自分が守る」というスタンスへと変わっている。
タクミが何かしら浮気をしていることをうすうすわかっていても、
過剰に動じることもないし。
だからでしょうか。微妙に浮気もしている夫・タクミにとっても
ハチはかけがえのない存在になっているようです。
今回、タクミの口から、ハチの存在が大切なんだということをあらわす言葉が出てきたのが、
とても嬉しかった。

◆ そして最後に…

『NANA』が当時まだ増刊号だった「Cookie」で初めて掲載されたのは1999年。
つまり、すでに9年近くをかけて連載をしているわけです。
しかし、この作品は話の進み方が非常に遅いのは、読んでる方はご存じですよね。
おそらく、作者は変なところではしょったりせず、ドラマをきっちり描こうとしているためだと思うのですが、それでもときどき、イライラしてしまう方もいたことでしょう。

しかしです。

ここにきて、ついに物語は大きくうねりだします。
20巻のラストは非常に衝撃的でした。

『NANA』はついに佳境へのアクセルを踏み始めてしまったようです。

【関連URL】
NANA online
『NANA』アニメ版公式サイト

 
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「kiss」2008年のNo.18号での見どころご紹介です。

※以下、作品についてのネタバレを含みますので、くれぐれもご注意ください。


■ 『おひとり様物語』(谷川史子)

今回、表紙&巻頭カラーを飾った人気シリーズ・第10話です。
今回の主人公は、編集職の女性・30代・離婚歴ありの
元旦那とは仕事で顔を合わせつつ、その距離感に心地よさを
感じてもいますが、あるとき…?

結局のところ、世の中には一人暮らしで生きている女性が多いのかもしれない。
映画もドラマも小説も、そして、マンガもそうした作品が多いから。
時に一人では抱えきれないものを背負う時だってある。
でも、一人で暮らしていかざるをえない時がある。
現在、一人で暮らしている女性なら、この作品に何か共感するものがきっとあるはずです。

■ 『おかわりのんdeぽ庵』(漫画:なかはら★ももた 原作:イタバシマサヒロ)
天才料理人・菜々葉と彼女が働く「ぽ庵」を舞台にしたハートフルな今作品。
今回、「ぽ庵」に現れたのは菜々葉の兄。
一見愉快で人当たりのいい兄ですが、実はちょっと変わったところが…?

この作品、読むとお腹がすくんですよねえ。
たらふく食べたいとかじゃなくて、
おいしいおつまみとお酒でちびちび楽しみたくなる。
お酒、飲めないんですけどね。ワタクシ。

■ 『本屋の森のあかり』(磯谷友紀)
連載再開でございます。
今回は出版社の新人さんが研修で書店にやってきて、あかりは教育係に。
一見そつのない研修生の熊沢ですが、彼の口から飛び出した言葉は…?
本が好きな方なら「書店で働いてみたい」と、思ったことはありませんか?
書店で働く人たちの裏側が垣間見えるこの作品、そんな人なら楽しめるはず。
どこかゆるやかでマターリした絵やキャラの雰囲気もよくて、
読んでいると、本を読みながらうたたねしてしまうあの心地よさに似た感じが味わえます。

■ 『はなびじん』(望月玲子)
連載5回目だそうです。
めでたく花火師のところで研修を受けることになった絢音
しかし、絢音の父は彼女が花火師になることに大反対。
一方お世話になることになった荘田煙火店でも、何やら平穏ならぬ空気が…
これ、NHKの連続TV小説っぽい話だと思っていたんですが、
今回はその雰囲気が一転。どっちかというと御昼間の愛の劇場ちっくな展開です。
「なぜ、あそこなんだ…」という絢音・父のセリフとか、
某男性の名前を思い深くつぶやいて顔を下げる誰かとか。
「過去にいったい何が?」ってのは奥様劇場の定番ですからね。
今後の展開から目が離せなくなってきました。

■ 『ミリオンロード』(あいかわももこ)
久世の過去を知りたいのぞみは、久世の元彼女・翠に問いただしますが、
翠の口から語られた久世の過去とは…?
こちらも『はなびじん』とは別の意味でなんだか奥様劇場的な
様相を見せています。
しかし、その様相の中でしっかりと株についての知識が
語られているのが面白くしかも興味深いのです。

■ 『ワンダフルライフ?』
ある日、化粧し忘れてすっぴんで会社に行ってしまった美保子さん
彼女が叫ぶ女子の本音とは…?
ショート系連載ながら、個人的一押しのこの作品。
そして、今回の連載作品MVPをあげたい作品です。
美保子さんが叫ぶ女子の気持ちに、激しくシンパしてしまいました。
これはあえて、多くは語りません。とにかく読んでみてほしい!

今月はこんな感じでした。
一応、フォローしておきますが、
ここまで書いてきた私が言うのもなんですが、「Kiss」は決して奥様劇場コミックではございません。
ラブリーでセンシティブなガールズ&レディー向けコミックですから!

次号もお楽しみに。

 
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